いつ、どこへ行けば会えるの? by 日蝕貧乏知恵者猫 |
◆北半球のオーロラ帯 (オーロラ・ベルト、オーロラ・ゾーン) |
Fritz[1873]の図を元に作成 Madoka Fukushima |
北半球のオーロラは北極点を中心にして現れるのではなく、地磁気極を中心として半径2,500kmから両側に数百kmのドーナツ状の地域に現れることが多いことがわかっています。 地磁気極に近づけば近づくほどオーロラ発生頻度が高くなる訳ではなく、ある地域より北に行くと発生頻度は下がってしまいます。(ドーナツの真中の穴に入ってしまうということ) また、オーロラ活動度が活発になると帯が太くなったり、南下するなど刻々と姿を変えて動いています。(参照:その1、その2) そして、オーロラの帯の幅は夜側が太く、昼間側が細いという、夜側に偏った楕円形をしています。(オーロラ・オーヴァル:リンク先画像の赤い矢印の場所が、正午) つまり、オーロラは昼よりも夜側では低い緯度に下がるということになり、北半球の同じ場所では、オーロラは夕方北の空の低い所からジワジワと現れて、夜中にかけて頭上や南の空へと下がり、明け方に向かうに連れて、また北の空に帰っていくように見られることが多いのです。 下の図の数字は一年に何度オーロラが見られるかを統計的に表していて、北海道の北では年に0.1回=10年に一度ほどオーロラが見られるチャンスがあるという意味になります。 けれども、実際の観測結果を見ると頻度はもっと多いようです。肉眼で・・・となると、光害の影響もあって、チャンスは少ないようですが。 ちなみに、アラスカ内陸部のフェアバンクスでの実際の観測によると、一年のうち240日以上オーロラが見られる・・・ということになっています。 夏季は白夜で暗い夜がないため、それを除くと空が暗くなる晴れた夜には、ほぼ毎晩オーロラが見られるのだと統計は物語っている、ということでしょうか。これには数字のトリックがあって、「肉眼でやっと確認できるような淡いオーロラもカウントされる」という方式だと漏れ聞いているので、数字をこのまま鵜呑みにするのは・・・という気もしていますが。(^_^;) しかしながら、「オーロラ銀座」の人たちにとっては、取り立てて珍しいものではないということは確かです。(それでもすごいオーロラが見られた翌日などは、みんな「昨夜の見た?」なんて話題になりますヨ!) |
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解説に加筆(July,25,2003) オーロラ帯の図、ならびに解説を追加(Aug.16,2000) |