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by Madoka Fukushima |
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オーロラを撮影できる(かも知れない) コンパクト・デジカメのスペックとは? |
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◆レンズの明るさが明るいこと (F2.8以上が望ましい。F2.0やF1.8を望むと一気に値段が・・・) ◆15秒以上の露出が可能であること マニュアル露出も可能なほうが望ましい (ピント合わせもマニュアルOKだとなお○。それでも、カメラ側の無限遠(普通は山の絵文字・イラストだと思います)に合わせても、実際に撮れた画像のピントは合っていない場合も有り得ます。^_^;) ◆ISO400以上の感度設定が可能 (但し、余り感度を高く設定しても画質が荒れるし、ISO400でも機種によってはザラつくものあり) ◆ノイズリダクション機能がついている (なくても撮れますが、得られる画像はザラザラでプリントには向かない) ◆レリーズもしくはリモコンが使えるとなお良い レリーズやリモコンは、(フィルム・カメラで言う場合の)シャッターを長い時間開けておく=露出時間を長くする時に使う物。しかし、多くのコンパクト・デジカメの場合、これが使える機種は限られます。 |
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おおまかですが、以上のようなスペックがあれば、明るいオーロラを写すことが可能かも知れません。オーロラの明るさは刻々と変化するし、その時々で現れるオーロラの明るさも千変万化なので、「撮れる」と断言できないのです。 最も明るいオーロラでも1ルクスほど。それは、直径2cmのロウソクの灯りから1mほど離れた所の明るさに相当します。暗いオーロラでは、そのロウソクから10mも離れた所ほどの明るさしかないため、暗いオーロラは、上記のスペックだと撮影するのは難しいです。(経験上、F2.8、ISO400のフィルムで撮影した場合、15秒の露出では暗いオーロラは露出不足です) 実際に、どのメーカのどの機種が上記のスペックに該当しているのか?、後ほど例をご紹介したいと思います。 |
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なお、コンパクト・デジカメの場合、ワイド・コンバージョン・レンズが付かない機種がほとんどで、大抵35mmフィルムに換算して広角側が35mm以上になりますから、夜空一杯に広がるオーロラを写しこむのは無理です。 また、ほとんどの場合レリーズは付きませんので、シャッターを開けている間じゅう、ずっとシャッター・ボタンを指で押し続けている必要があります。 レリーズがつかないということには、少なくとも2つの問題が潜んでいます。 |
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1)手ブレに充分気をつける必要がある 手ブレしやすいシャッター・ボタンとそうでない物、メーカーや機種によってシャッターの感触が違うと思うので一概には言えませんが、余り強く押そうとするとカメラが動いてブレた画像になってしまうし、フェザー・タッチで押すとシャッターが押せなかったり・・・これはその機種と撮影者との相性もあるかも知れません。 また、任意の時間(15秒間)を指定してシャッターを開けておける機能(T=タイムとか)が付いている機種もあるかも知れませんし、タイマー機能と組み合わせると手ブレを気にしなくても良い機種もあるかも知れません。 (レリーズの有無に関わらず、三脚は必要です。とても明るいオーロラの場合、「手持ちで撮影が出来た!」ということも稀にありますが、やっぱり手ブレは免れません。) |
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2)指が凍傷になる危険がある 高級コンパクト・デジカメの中には金属を多用している機種が多く、シャッターボタンもメタルの場合があります。 特にこの場合、極寒の中で例え手袋越しに押していても、金属部分を触りつづけていると結構辛いです。枚数が多くなれば、手袋を通して指先が非常に冷たく痛くなってきます。 私は今春、レリーズが使えるデジカメでオーロラを撮影したのですが、寒さでレリーズが動かなくなってしまいました。それでシャッター・ボタンを押し続けたのですが(それも最長60秒間!)、プラスティック製と思われるシャッター・ボタンにも関わらず、それでも「もうこんなに指が痛いのだったら、撮影するのを止めよう!」と・・・。 折角の美しいオーロラを前にどうしてこんな苦業みたいなことをやっているのか、自分でも情けなくなって、何度も撮影を止めようと思いました。撮影なんかサッサと止めてしまえばよいのに、でもそれが出来ない自分・・・。 |
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また、実際に上記のスペックを満たせば「絶対に撮れる!」とも言えません。 「撮れたらいいな!」「記念写真に1枚だけでも・・・」という程度で気軽に撮影できることを第一目的に考えています。 どうしても撮りたいとなると、やはり手堅く上位機種かフィルム・カメラをお勧めします。 ホームページなどweb上での鑑賞が目的なのか、Lサイズ程度の大きさのプリントなのか、もっと大きく伸ばしたいのか・・・その目的でもチョイスする機種は変わってきます。 そして、どの程度までのクオリティをお望みなのか、というのも大きく、それは個人差があるので一概には言えないのですが、それでも露出15秒程度までのデジカメでは、現れてくれるオーロラの明るさ頼みのところが大きいのです。 ましてや露出が8秒までとなると、ISO800まで対応している機種としても、ますます撮影可能なオーロラの幅は狭くなってしまい、撮影可能なのはかなり明るいオーロラのみになるかと思います。 細かいことを言えば、撮影した画像の保存形式や画像を記録する媒体の差も考慮されると良いと思います。 ホームページに掲載するくらいでしたらJPG形式でOKですが、より良い画質を望まれるならば、TIFFとかRAW(これは一眼レフタイプのみなのかも)などをお勧めします。 |
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