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◆ 見ちゃったよさんのオーロラ報告 ◆
2004年11月10日


usa USA
ボストン
見ちゃったよさんの書き込み  昨日の夜(正確には2004年11月10日午前2時、東海岸時間)にオーロラ見ましたので報告します。

 私はアメリカのボストンに住んでいます。
 北の空に東西にかけて薄い緑色の帯状の光が見えました。
 じっと見てみるとカーテンのように揺れているような光の強弱が見えました。
 昨日の天気は快晴でしたが、今年一番の寒さでした。
(日中2度、朝方などは−5度位で観測時は−7度でした。)
 カメラを用意していたのですが、残念ながらうまく撮影できませんでした。

 全く関係のない話ですが、低緯度で見られるオーロラは赤いものだと決まっているわけではないですよね?
 他の掲示板で今回の体験を書き込んだところ、天文学と物理を知らない嘘八百だと言われてしまって落ち込んでいます。
 別に喧嘩をするわけではないので、事実として私の見たものがオーロラであった確証が欲しいだけです。念のため。
知恵者猫のコメント  次から次に衝撃波が地球に到達、ずっと磁気嵐が続いてオーロラ活動も活発な状態が続いています。
 日本でも北海道のみならず、日光霧降高原で赤い低緯度オーロラが撮影されました。
 その後、ご覧になられた方や撮影になられた方もいらっしゃると思います。
 ご報告お待ちしておりますっ!(^^)/

 見ちゃったよさんの名誉をお守りするために一言。
 専門家でもない私が100%の保証はしかねますが、ご覧になられたのはオーロラだと思います。
 オーロラ報告2004-2005にまとめたように、マサチューセッツ州ケープコッドでも見事なグリーンやピンクのオーロラが撮影されていますし、アリゾナ州フラグスタッフでも暗赤色のオーロラが撮影されています。
 ボストンでも充分見られるだけの活動度がありました。
 …というか、ボストンは地磁気緯度から言えば、年間数回はオーロラが出現する可能性がある『高緯度』と言えます。
 ボストンの地図上の緯度は42.5Nくらいですが、地磁気緯度は51.7Nもあり、コペンハーゲンと同じくらいなのです。ちなみにうささんがお住まいのストックホルムは、地図上の緯度は59Nですが地磁気緯度は55Nとなります。(参照:こちらのページ)

 なお、低緯度オーロラは赤いというイメージが強いですが、極域で見られるオーロラも低緯度オーロラも同じオーロラで、そのどこを見ているかなのです。(厳密には後述する別のオーロラもあるのですが…)
 オーロラがより南下すれば緑色の部分も見えてくる訳ですし(このページの解説だけだとちょっと足りないのですが…)、最近分かった通常のオーロラ帯が南下した折に、その南側に現れるブロードバンド・エレクトロンと呼ばれる現象によるオーロラであった可能性もあります。
 通常の極域オーロラもブロードバンド・エレクトロンによるオーロラも上部は赤い筈ですが、肉眼で見た場合には、(都市部などで空が明るい場合は特に)背景の夜空に色が紛れ込んで分かりずらいことも多いかと思います。
 また、暗い場合の色の識別に関しては、個人差も大きいです。
 見ちゃったよさんがご覧になった時も、もしかしたら緑色の帯の上部は赤い色を伴っていた可能性がありますが、肉眼では見えなかったということもあり得るでしょう。
 カメラやデジカメで撮ってみたら、赤いのも写っていた…という場合も多いです。
見ちゃったよさんの書き込み 名誉は守られました(笑)

 詳しく教えていただきましてありがとうございます。
 何分初めて見たものだったことから、自分でも確信が持てずにいたところだったものですから。大変参考になりました。

 いつか極域のオーロラを見に行きたいと思います。
<コメント>
 見ちゃったよさんの拙ゲストブックへの書き込みを転載しました。
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