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◆ 日蝕貧乏知恵者猫のオーロラ報告 ◆
2004年3月13日〜30日


ALASKA
フェアバンクス郊外
アラスカ便り
ウェルカム・ダンス!
 13日にアラスカ入りしました。
 成田−シアトル便の機内でN夫妻に遭遇!(たしか一昨年も。^^)
 久しぶりの再会で、そのままフェアバンクスまで同じ便でした。

 フェアバンクスでは暖かい日が続いているようで、市内で開催されている「氷の彫刻」やチナ温泉に今シーズン新しくお目見えした「氷のホテル」が影響を受けていないと良いのですが・・・。
(後者は高いお金をかけて、温度管理をしているそうです)
 でも、雪はそこそこ残っていて、オーロラ撮影をしているフィールドでは道を踏み外すと膝上以上までズボズボ埋まってしまうので、非常に難儀しています。

 出発前から続いている私の寝不足も、道中解消されることもなく現地着。辛い!!
(コマ切れ睡眠だと眠った気がしないのです)
 暮れ行く空を見ながら夕飯を食べていると、満天の星空。
 しかし、まだオーロラの気配はないので、シャワーを浴びてから小1時間ほど仮眠。
 そして、友人たちが外へ出て行く音で目が覚めました。

 22時半頃からは、薄いオーロラが北東の空から立ち上り始めて、それが徐々に細かいRay構造をハッキリさせると共に明るさを増し、ねじれながら東西に横たわるようになりました。
一際明るい光が地平線から天頂に駆け上がり…そしてブレイク・アップ! 現れては薄くなりを繰り返し、空が静かになったかと思っていたところ、ついに深夜0時を迎えようとする頃、西の空から一際明るい光が天頂目指して駆け上がってとうとうブレイクアップとなりました!
 天頂ではエメラルドグリーン、クリームなどの激しい光が渦巻き、その中に目が眩む透明で鮮やかなマゼンタピンクの光の塊がボッ!ボッ!ボッ!と東から西に向かってとても速く動いて行きました。
 雪原も明るく照らされて、雪がピンキッシュにすら見えたような・・・!?

動きがとても速く、そしてピンクなどカラフルな色を伴った明るいオーロラ!雪原をピンクに染め上げた明るいオーロラ!

 私は写真を撮ることも忘れて、見入ってしまいました。
 否!フィルムには撮れなかったかも知れません。
(コンパクトデジカメで撮ってみたのですが、画角が狭すぎてダメでした。)
(↑上記画像はその中でなんとかそれらしいものが写っていたカットではありますが、天頂付近ではなく、地平線方向のものです。)

 時間にしてほんの数分の出来事で、3分あったのかどうか・・・。
 とても短かったのですが、内容はてんこ盛りで色彩も豊かな舞い。
 「まるで”良いトコ取り”のフィルムを早回しにして見たようだ」、とは友人の弁。
 ビデオテープだったら、巻き戻して何度でも見られていいのに!(^^;;)

 今回初めてオーロラ遠征の友人が一緒ですが、「ビギナーズラック」と言うのか、我々の「ウェルカムダンス」だったのか、嬉しいオーロラの歓待を受けました。
(あれが「普通」だと思ってはいけません!>ぶんちゃん)

 その後は明るいけれど、細かい構造を伴わない複数のカーテンや、何度かの大波小波のブレイクアップも見ることができて、みんな長旅の疲れも忘れて見ていました。
 今回のコロナホールの影響もこれで最後のようですが、太陽風速度も余り早くなかったのに、運良く南向き磁場がチョコチョコ現れてくれたおかげかしらん?
 ・・・ということで、取りあえず初日のご報告でした。

 とても眠くて意識朦朧であります。(^^;;)
 初日は本当に疲れて眠くて写真撮影でもミステイクが多いのですが、今年も色々ポカミスやりました。(--;;)
 トホホ・・・。
 では、また!
ぶんたまさん

書き込み
3月18日
 先程、無事に軽井沢に到着しました。
 みなさま、いろいろとありがとうございました。
 詳しいことは、後日報告ということで、
 知恵者猫さん、体調悪いのにありがとうございました。
 きのこさん、おにぎりおいしゅうございました。
 川合さん、道中なにもかも、完璧でした。
 Tikaさん、ISO感度は大丈夫?
 その他の人々、無呼吸症候群に気をつけましょう。
アラスカ便り
続編
 ぶんたまさんのビギナーズラックというのでしょうか、到着初日より素晴らしいオーロラが出迎えてくれて、翌日も時間はかなり遅くなってからでしたが、何度か鮮やかなピンクを伴ったブレイクアップが楽しませてくれました。

 3晩目の月曜日(15日)は曇りがちでしたが、淡いオーロラが中空を素早く動いていました。
 その後、お天気は芳しくなく、春の重ための雪が降ったりやんだり、薄日が射したりを繰り返しています。
 16日深夜は小雪の降る中、空港までぶんたまさんを送って行きましたが、路面はブラックアイスの上に降り積もる新雪で最悪!
 地元の若いGuysは、それを逆手にハイウェイ上で車をドリフトさせて遊んでいます。 夜中、横滑りしながら走る車を眼前に見つつ進むのは恐怖!!!
 チナ温泉にも行ったし、ぶんたまさんご希望のカーリング場にも行ったりで、かなり濃密な(イコール寝不足で疲れたとも言える)日々を過ごしています。
 昨日はFAI滞在中、初めて一日ロッジで過ごしましたが、とにかく眠いっっっっっっっ!!!
(眠ればいいのに、起きてあれこれやっているヤツ。体力温存モードという概念が欠けている?)

 私はあまりの眠さでカメラの操作をかなりドジっていて、オーロラの写真もたいしたのが撮れていないような気がします。
 日本に帰ってからDPEに出すのが・・・トホホ。(^^;;)
 毎年こんなことを言っているなぁ。
アラスカ便り
続々編
18日
 ベテルスからのご報告をありがとうございます!>TAKEさん
 そちらはずっとお天気が良かったのですね。

 フェアバンクスは、この2日ほどお天気が良くありませんでした。(;_;)
 昨日(17日)は太陽がどこにあるのかわかるのに、一日中小雪が降ったり止んだりを繰り返していて、白いフカフカのカーペットが新たに出来上がっていました。(何インチ降ったのかなぁ?)
 けれども、夜になると少しずつ天候が回復して、21:30頃にはエメラルド・グリーンのアークがかかり、それが次第に活発に動きだしました。
 何重かのカーテンがかかったり、頭上で光がうねったりをしていたのですが、次第にアイス・フォッグが厚くなって、星も見えなくなったりまた出てきたり・・・。
 夜半には何か冷たいものが頬に当たると思ったら、星は見えているのに雪がちらつき始めて、次第に本降りに・・・。(;_;)
 一人、二人と部屋に戻って、フィールドは寂しくなっていきました。
 時間は定かではありませんが(0時過ぎか0:30頃?)、既に諦めていたところ、相変わらず雪が降っていたのですが、頭上よりも南寄りに明るいアーチがかかって、それが頭上で渦を巻いているのが雪越しに(?)分かりました。
 頭上に向けているレンズにも機材にも、もちろん自分自身にもアッと言う間に雪が積もるほどの降雪なのに、それに負けない明るさのオーロラのブレイクアップだったのです。
 ああ、快晴だったらどんなにか素晴らしかったことでしょう!
 しばらくその光は頭上でウネウネ渦を巻いたり広がったりしながら、次第に北の空へと帰って行きました。

 さて、友人たちは今夜が最終夜です。
 今日はかなり冷え込んでいて、お天気も回復方向。
 既に満天の星がカリカリと音を立てるように漆黒の空に張り付いています。
 あとはオーロラのお出ましを待つばかりです!

 こちらは自前のパソコンを持っていないので、折りをみて友人のiBOOKを借りています。
 友人たちはあと10時間ほどでフェアバンクスを発つので、おそらくこれがアラスカからの最後のアクセスになるかと思います。
 それでは・・・。
TAKEさんへ  明日(19日)フェアバンクスを発たれる前にお時間がございましたら、是非お立ち寄り下さい!
(夜でも構いませんよ。出発前に時間が潰せない場合にもご利用下さい。^^)
(しかし、明日は私はお部屋がないのですけれども。;_;)
(1泊だけですが、メインロッジの屋根裏部屋に滞在です。^_^;)
 なお、オーロラ写真家のLeRoy Zimmermanさんが遊びに来てくれる予定です。
 勝手を言って申し訳ありませんが、お電話頂けると嬉しいです。
Hello! 3月22日20:18頃のBBSへの書き込み

 TAKEさん&Akeakeさん、無事帰国されましたか?
 私はparsifalさんにメイルしましたが、間に合ったでしょうか?
 フェアバンクスでお待ちしています。
 日本語は読めますが、日本語で書き込めません。
 http://www.romaji.net(←19日以降の書き込みは、ここを利用していた)

上記の書き込みの直後、そこには悪魔がポッカリと口を開けて待ち構えていたのだった。(;_;)
ひぃ〜ん、痛いよぉ!!!
<コメント>
 15年目になったオーロラ・ウォッチング遠征。
 はてさて、今年はどんな姿を見せてくれるのか?
 お天気に恵まれますように!
 and 体調を崩してバテませんように。
 静養の筈なのだもの・・・。(^^;;)
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