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◆ 月の虹さんのオーロラ報告 ◆
2003年3月1日〜8日


ALASKA
チナ温泉
遠征表明 先ほどチェナ温泉から入ったメールによると、
「今年のオーロラは、例年と比べると多少良いような気がします。」
とのことです。

とりあえず、3月初旬の新月を狙って宿は押さえてあるのですが、今年はフライトが悩ましいですね。
米国系は厳戒体制が続いているし、乗り継ぎが便利なソウル経由も北朝鮮情勢が………。

それと、仕事の方が………これは、まぁ、なるようになるだろう。
というわけで、まだ計画は fix していませんが、遠征表明しておきま〜す。
Caution!! USAへの食物持ち込みに注意

 
http://www.airtariff.com/ua/ にて話題になっていますが、米国入国時の食べ物チェックが厳しくなっているようです。(BSEがらみらしい)
 インスタントラーメンなどは一発でひっかかるそうですので、ジャンクフード持参でオーロラを見に行こうと考えている人は注意してください。
次の新月は………

 3/1からのオーロラ観測旅行、フライトも決定しました。
 UAでサンフランシスコ、シアトルへ行き、アラスカ航空にてフェアバンクスへ乗り継ぎます。
 帰路も3/8のAM1:30の便で発つので、10:30頃までは空を眺めていられそうです。

 東海岸に寒気が入り込んだ余波で、アラスカはこれから1週間ほど天気が悪そうですね。
 私が行くころにはどうなることやら。
 イラク情勢の緊迫度も増しそうですが、これは新月を狙う限り仕方ないですね。
 月明かりの晩だけじゃ………困る。

 それから、オーロラ撮影用のフィルムの件。
 私はリバーサルにこだわりますが、確実に撮影したい方にはISO800程度のネガをお奨めします。
 ネガなら3段くらい露出がずれていても、プリント時に十分調整可能ですから。
ご報告 3/5の素晴らしいオーロラ

 今年のアラスカは、97年間の観測史上初めてという暖冬で、
・例年アンカレッジからスタートする犬ゾリレースが、フェアバンクスからスタートした(見に行きました ^_^)
・私の滞在中に雨が降った
 というほどでした。

 さて、今年のオーロラですが………。
 3/1〜3/4は天候に恵まれず。
 ときどき雲が薄くなって一応オーロラが見え、その場では、その日が最後という人もいるので「見えてよかったですね。」とは言っていたものの、私としてはカウント外のレベルでした。

 3/5は一転してほぼ晴天。
 この日の Aurora Forecast は "Quiet" でしたが、22時前、24時頃にはほぼ合格点レベルのオーロラが出現。
 そして、圧巻だったのは26:40頃〜27:00前にかけての大ブレーク。
・カーテン状の美しい形状
・カーテンを保ったままでの激しい動き
・紅や青も混ざった様々な色合い
・全体の明るさもさることながら、あちこちに煌めく明るいビーズの輝き
・15分は続いたと思われるブレークの継続時間
 と、5拍子そろった素晴らしい光景でした。
 私が見た中であれに匹敵するのは、地元の新聞にも大きく写真が載った、1994年の皇帝級の紅いオーロラくらいです。

 ただ一つ残念だったのは、ブレークが発生したのが、近くの山頂からチェナへ戻るスノーキャット(雪上車)の中にいたときで、透明な屋根越しにしか眺めることができなかったこと。
 私の席からは、動きの激しい部分がずっと見えてはいましたが………。
 まぁ、写真を撮ることができなかった分、じっくり眺めることができたとも言えます。
いずれにせよ、その場に居合わせたことに感謝したくなる程の光の乱舞でした。 

3/6と3/7は活動レベルが低かったように思います。 

というわけで、6泊+翌日深夜の機中からの観測で、合格レベルのオーロラはたった1晩という不作でしたが、その1晩が素晴らしかったので、十分満足して旅を終えることができました。
米国空港のセキュリティチェック

 米国の空港では厳戒体制が続いていました。
 今後更に強化される可能性もありますが、3/初旬の状況を報告します。

3/1
[SFO入国]
 税関で「食べ物を持っていないか?」と確認され、X線でチェックされました。
 これは、BSE対策とも罰金目的とも言われています。

[SFO国内線]
 靴を脱がされ、カメラを入れたリュックを開けてチェックされました。
 「カメラのチェックをする」というのが理由のはずなのに、リュックの中身全てをトロトロとチェックされました。
 なお、現地で聞いた話では、SEAからの入国はSFOよりもずっと検査が厳しいそうです。

3/8
[FAI国内線]
 係員が親切で、「カメラを持っている」と言うと、「フィルムがあったら出しなさい。機械を通さず手でチェックしてあげる。」と言ってくれました。
 オーロラ目的の観光客がいかに多いかがうかがえます。
 ただし、ほぼ全員が荷物の鍵を開けられていました。

[SFO国際線]
 ここが一番チェックが甘く、機械を通しただけでした。

 基本的に、一旦セキュリティエリアに入ったら、乗継を含めて目的地に着くまで、決してエリア外に出ないことをお勧めします。そうしないと時間の無駄がとっても多くなります。(ラウンジを使えない人にはちょっとした苦行ですが………)
 それからフィルムの扱いについて。
 日本以外では、いくらハイスピードフィルムだと言っても「大丈夫だから通せ。」の一点張りの係員が多いです。(FAIが例外中の例外)
 最初からそう思って、十分に防護してゆく方がよいでしょう。
 私は、hama の Film-Safe X(ドイツ製。ISO 3200まで使用可)にフィルムを入れ、更に ISO 1600 対応の袋に入れて持ち歩くようにしています。
 いよいよセキュリティチェックが強化されそうですね。
 流石に渡米はためらわれそうですが、昨日の記事にちょっとだけ補足。

 私は、カメラ、三脚、防寒具を含め、ピギーケース1個+リュック1個にまとめて全て機内持ち込みにしました。
 よって、預入荷物がどういう扱いを受けるのかは確認できませんでした。

 なお、ピギーケースは、アメリカ国内線で許容されるギリギリの大きさ。
 三脚は、日本のX線検査後に取り出して長さを確認され、辛うじてOKとなる大きさ。
 リュックはシンガポールアーミー御用達の比較的小さなものを使っています。
 以上ご参考まで。
 荷物を厳選でき、パッキングに慣れている人以外は真似しない方がよいと思います。
<コメント>
 月の虹さんがゲストブックに書き込んで下さったものを転載しました。
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