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◆ ちえさんのオーロラ報告 ◆
2001年9月7日〜12日


CANADA
イエローナイフ
出発前

30000ゲットしました。

 はじめまして、とは言っても実は2回目です。

 常連さんを差し置いて30000ゲットしてしまいました。
 9月7日からイエローナイフに行って来ます。5泊滞在の予定です。
 お天気が良い事を祈るばかりです。
 オーロラもちゃんとしたのが出ると良いな〜。

帰国報告

無事、日本帰国。

 ご心配おかけしました。
 無事16日に、日本に帰国できました。

 本当なら帰国便が取れなくて、19日までバンクーバーにいなくては行けない所だったのですが。
 何とかプラチナチケットをゲットしてもらい戻ってまいりました。

 オーロラはみる事ができました。
 特に、事件の有った夜のオーロラは凄かったです。
 動きはあまり有りませんでしたが、光が強いらしくて街から見る事ができました。
 規模も大きく地平線上東西南北全てを覆い尽くす大きなオーロラが見えました。

 まるでテロに遭われた方々の魂が燃えているのかと思うほどの…恐怖感さえおぼえました。

 詳しい事はまた書きこみますね。

7〜8日 あれから、1ヶ月…。

 こんにちは!
 「詳しい事はまた書きこみます!」なんて調子の良い事書いておきながら今頃になってノコノコと書きこみに来ました。
 ちょっと、賞味期限切れかもしれませんがオーロラ報告などを…

 9月7日〜13日までの予定でイエローナイフに行って来ました。

 秋のイエローナイフは8月の下旬から9月の半ばまでなら天候も安定しているし、オーロラも結構良いのが出る!と言う情報を聞きましたので…。

 9月7日(金)イエローナイフ到着PM9時15分頃。飛行機の中は日本人は私だけでした。
 やはり、いくらオーロラブームとは言ってもこの時期は日本人も少ないのかな〜。
 この日は日本人の到着は少なかった様で、次の便(PM10時55分)で4人が到着予定との事でした。

 その方達と一緒にその夜のオーロラ観測に行きました。ホテルを出たのがAM0時頃。
 ロッジ着AM0時30分頃。バスで30分位の所にある(ホテルから30キロくらい離れている?)プレリュードレイクのキャンプ場にあるロッジに6日間通いました。
 この時期は使っているロッジはここだけーと、現地スタッフの方は言っていました。

 そして、この日のオーロラですが…空は、飛行機に乗っている時点から曇り。
 飛行機の上からグレートスレーブ湖さえ見えないほど低い雲…
 ロッジに着いた時も星どころか満月に近いお月様すら見えず…一向に晴れる気配無し。
 AM2時30分までロッジにいましたが時間切れでホテルに帰る事に…。

 そして、帰る途中でいきなりバタバタバタ!と車に何か当る音!

 雨です!それも、大粒の雨…。はっきり言ってかなりのショックでした。
 9月はお天気安定のはずなのに…。2月に雪が降る方がまだ納得がいく気がしました。

 雨はこの後も降り続き、朝までしっかり降っていました。

 と、まだまだ続くのですが、長くなりそうなのでまた書きます。
8〜9日 オーロラ報告続けます。

9月8日(土) 朝から雨、時々止みますが晴れる気配無し。どう考えても雲が切れて星が見えるような感じではありませんでした。ホテルを出る頃はまだ雨が降っていました。PM10時30分にはロッジ到着。しかし、皆ほとんど諦めモード突入…。

 ところが、AM0時頃から急に風向きが変わって雲に切れ間が出来初め星も顔を見せ始めました!
その頃、今日到着の某大手旅行会社の団体さんも到着。一瞬場は「星が見える!」と言う事だけなのに盛り上がりを見せました。

 AM1時30分ホテルに戻る予定時刻…しかしまだ見えてないので1時間延長。
しばらくすると、西のまだ雲が多く残る空の向こうにもやもや〜っと緑の光が…!
オーロラだ!
でも、どう見ても東京の空のネオンサインに映し出される雲とあまり代わらないような…。
普通、万人が思い描くようなカーテン状のオーロラとはほど遠いものでした。
某大手旅行会社の添乗員さんは「営業的に言わせていただければあれはオーロラです!」と、言い張っていましたが、ツアー参加者は誰も納得しない様子…。あんなので「オーロラが見えました!」の統計に入れられたらたまったもんじゃない!と、言うのが皆さんの思いの中にあったと思います。

 このオーロラはすぐに消えてしまいました。

 そして、そろそろ時間切れ…じゃあ帰ろうか〜と、展望台から1歩降りようとしたその時です。先ほどと同じ方角から薄っすらと光が!
一番最初に見つけたのは私でした。オーロラツアー4回目なので初めての人よりは目が利くようです。
今度はみるみるうちに光は濃い物になりドレープ状のレースのカーテンの様に激しく動き始めました。ただし、一番良く動いている所はちょっと遠かったです。
そして光の帯は真上にも来てはいる様なのですが雲がまだ残っていたので全体を見渡せませんでした。でも、雲間から見える光の柱はとても長く見えました。たぶん、きれいに晴れた空でしたらダイナミックな動きのあるオーロラだったと思います。

 帰るバスの中でも、途中まで薄っすらとオーロラは見え続けました。
9〜10日  9月9日(日)
 昼間、小雨雪が降るかと思われる様な寒さ…夕方になると晴れ始める…所々雲はありますがなんとなく昨日より良さそう…。

 ロッジに着くと東の空に薄く広がった緑の層…現地ガイドさんが「オーロラ出ています。」と、教えてくれたのですが、「あら!だって昨日のオーロラはもっと動いていたわよ!」と、皆さん信用しない様子。
 初めて見たオーロラが動いていたー(昨夜の物)と言う方にとって動かないオーロラは月に照らされた雲にしか見えない様です。
 このオーロラもどきはいつの間にか消えていました。

 空は晴れているのにオーロラは出る気配無し…まさか、晴れているのに出ない?今回初めてそんな恐怖にみまわれました。
 もしかしたらこのまま残りの滞在2日間も、晴れたとしても見えないのでは?今まで晴れれば必ず見えていたのに…と。
 オーロラは晴れていればどんな物でもとにかく見える物なんだ!と、今まで思っていましたので…。

 このまま後2日間もオーロラが出ないとすると、重い思いをして持って来た三脚とカメラが無駄になってしまう…同じ職場の元カメラ小僧にも喜ばれてしまう…。
 気をとり直してなんとなく怪しく光る層がある東の空を初めて撮影してみました。
 それはどうやらオーロラだった様です。現像してみましたら月明かりとはちょっと違う物が写っていました。

 生暖かい風が吹き初めて雲は増すばかり…そのうち全面雲空になってしまいました…。

 この日はこのまま帰りました。この日からやたら日本人が多かったです。
10〜11日  9月10日(月)
 朝は雲が多かったのですがどんどん雲は流れて生まれて初めてイエローナイフの地で青空と太陽を見ました。(この時点で総イエローナイフ泊11日目)

 夜、ロッジに着くと既に真上には西から東に掛けて天の川と交差する様に薄いオーロラの帯…この日のオーロラは東の空で活発だったのですがなかなか真上まで来てくれませんでした。
 レースのカーテンの様にたなびいてくれたりするのもあるのですが遠い…。

 真上から降る様に落ちてくるオーロラは出ませんでした。

 そして、最終日の11日の朝がやってきました。
11〜12日
その1
オーロラとわたし・・・

 ご無沙汰してます。
 しし座流星群も終わり、そろそろオーロラシーズンですね。
 今年はテロの影響でどの位日本人はオーロラを見に行くのでしょう?
 ある意味では今シーズンはねらい目かしら…。

 9月11日(火)
 朝から晴れ!ほとんど雲無し!!夕方になるまでテロがあった事を知らなかった私は昼間街中の湖の周りを散歩したりオールドタウンのワイルドキャットまでミルクセーキを飲みに行ったりと、のほほ〜んと過ごしていました。

 22時頃ホテル出発、日に日に日が沈むのが早くなっていきます。
 この日のオーロラは出始めるのが早かったです。
 エクスプローラホテルの隣にある小さな湖を過ぎる頃には既に太いオーロラが2本見えました。
 西の空にはまだ夕日の残照があるのにしっかりと、街の明かりにも負けすに出ているのです。
 空が暗くなるとその光はますます強くなり太い光は4本に分かれました。

 ロッジに行く途中、湖に写り込むオーロラもバスの中から見る事が出来ました。
 写真で見た事のある「湖に写り込むオーロラ」と同じ世界がそこにありました。
 空に出ているオーロラよりも湖に写るオーロラの方がはっきり見えるのです。
 私はてっきり湖に写り込むオーロラの方がはっきり見えている写真は、何か合成しているんだ!と思っていたのでこの風景は感動しました。

 オーロラは一瞬たりとも消えることなく出続けました。
 静かに静かに動くオーロラ…光の粒子が渦を巻き滲んで行く…大きな波がゆっくりと動いていきます。動きが激しくなる事はありませんでしたが光が強いらしくオーロラの光で時計を見る事が出来ました。

 あっという間に4時間が過ぎました。
11〜12日
その2
 私の好みのオーロラは真上に出て激しく動き、差し込む様に落ちてくる光のカーテン状の物なので、今晩のは今までで3番目から5番目かな〜なんて思ったりしたのですがこれが凄い物だと気づくのは帰りのバスの中でした。

 バスの一番前に乗ったのですが、なんとオーロラがヘッドライトの先の空に見えるのです。
 バスの前を緑の太い光の帯が横たわっていました。
 そして、バスが曲がると帯は平行に走り、バスの前も後ろも右も左も光の帯の中に包まれていました。

 地平線上の空全てがオーロラの光に包まれた様に見えるところもありました。

 空の彼方から滲む様に光るオーロラははっきり言って不気味でした。
 テロで亡くなった方達の無念の魂が燃えているのではないかと思いました。

 オーロラは街が近づいても見え続けました…。
 イエローナイフの街の光を包み込むようにオーロラが見える所もありました。

 エクスプローラホテルをバックに光るオーロラも見えましたし、ダイヤモンド採石場を過ぎても見えました。街中に入るガソリンスタンドの手前まで見えていました。

 そして翌朝、飛行機は飛びませんでした。
12〜13日 こそこそ…

 今頃、秋の情報を書いても冬のシーズンが来てしまいましたが…冬は仕事の都合で行けない方で秋なら行けるのに…と、お思いの方!秋も良いですよ。
 イエローナイフの秋はなかなか面白かったです。
 まず、歩けます。街中にある湖の散歩道はちゃんと整備されていますので歩きやすいし結構自然がいっぱいです。現地のオプションの滝を見るツアーより良かったです。
 北米最北端のマクドナルドにも歩いて行って来ました。(冬は根性出してもきついと思います。)

 気温は、異常気象だった様なのであまりあてにはなりませんが夜は、曇っていると10℃晴れていると5℃、風が吹くと結構寒いです。
 服装は、普通の下着に上、ポロシャツ、カーディガン、フリース、薄い2枚仕立ての上着、首にはマフラー代わりのホテルのタオル、下はタイツ、二枚仕立てのコットン素材のズボン、普通の靴下、後、帽子と手袋…靴はハイカットのトレッキングシューズ。
 風除け用の登山用雨合羽も持っていきました。(これは使用せず)

 北の大地にいると言う大きなかゆみの強い蚊や、ブラックフライはいましたが刺される事はありませんでした。

 9月12日(水) 空港は閉鎖されたまま昼にはこの日の飛行機は飛ばない事が決まり延泊決定。
 これは、もう1日見ていけと言う神様の思し召しと思ってオーロラ観測ツアーに夜参加しました。
 ところが、夕方まで晴天の空はホテルを出る頃には8割方曇り…空模様の変化の激しさには驚かされるばかりです。
 この日のオーロラも、ホテルから出て帰るまでずっとで続けていましたし、動きも激しかったです。
 ただ、雲が邪魔…空全体を薄い雲が覆いそして所々に厚い雲、その間を動き回り差し込む様に降りてくる光のカーテン…前日の晴天の空で見たかったです。
 ちなみに現地スタッフの方に言わせるとこういう日のオーロラの写真は面白い物がとれるそうです。

 こうして、2001年の私のオーロラは終わりました。
 写真は…写った物のほとんどが赤いオーロラでした。でも肉眼で赤!と言いきれる物はなかったです。
 この次こそ!肉眼で赤いオーロラを見たいです。

 長い間ちょこちょこと書きつづけてすみません。
<コメント>
 ちえさんがゲストブックに書き込んで下さったものを転載しました。
 2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの日。
 ちえさんはイエローナイフ滞在最後の日だったそうですが、事件のことを知ったのは、その日の夕方になってから。
 あの晩はお天気も良く、規模の大きなオーロラが現れたそうですが、撮影ができるような精神状態ではなかったそうです。様々な想いが去来されたことでしょう。
 延泊を余儀なくされたり、他にも色々なトラブルに見舞われたようですが、無事ご帰国されてホッとしました。
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