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◆ 大和さんのオーロラ報告 ◆
2001年2月10日〜15日


ALASKA
フェアバンクス近郊 マウント・オーロラ・フェアバンクス・クリーク・キャンプ
月10日
〜11日
 関空で手続きを終えてから、何気なく案内板を見ると<DELAY 20:00>の文字が。
 ん?16:55発のはず・・5時・6時・・8時!!!
 なんと3時間もの出発遅延です。一瞬呆然としてしまいました。
 浮かれ気分が吹っ飛び、不安ばかりが増幅します。
 NW機がシアトルに着いたのは結局3時間半近く遅れ、当然、当初予定の乗り継ぎはアウト。
 綱渡りのような代替乗り継ぎを経て、
 ようやく日付が変わる直前に、吹雪のフェアバンクス空港に着きました。

 MAFCC(5泊したロッジ。食事はおいしかったです。ツアーで夕食だけ食べに来る人もいました。 ロッジの方々は皆親切で、快適な日々を過ごせました。オーロラをすぐそばで観られる、寝たいときにすぐ寝られるのがいいですね。)についたのは夜中0時半過ぎ、中には防寒着に武装した人たちがいました。
 その方の第一声が、「今日もオーロラ見えないよ」でした。
 なるほど、外は雪が舞い、空を見上げても何も見えません。
 それでも3時過ぎまで起きてましたが、何も変わらず・・。
 (明日は天気も変わるやろ・・・)
11日  翌日、窓から外を覗くと、雪、です。
 空は絶望的な雪雲に覆われていました。
 何もする気が起こらず、睡魔に負けて昼寝です(晩には天気も変わるやろ・・)。
 晩、な〜んにも変わってません。
 とりあえず、徒歩10分ほどの山頂にあるスキーロッジに行ってみました。
 中にはいると、どんよりした重い空気が漂ってます。誰もが暗い顔で下をうつむいています。
 それもそのはず、空は一面暗い灰色で、星一つ見えません。
 時折雲に映る薄い月明かりに皆一喜一憂する始末。
 今季オーロラ見えない日連続記録更新中と聞き、私もため息しか出ませんでした。
12日  12日の朝。恐る恐る外を見ると・・ああ、やっぱり雪が降っています。
 もう絶望的な気分でした。
 食事をして本を読んでいるとまた睡魔が(私は何しに来たのだろう・・)。
12日〜
13日
 夕方、目が覚めると、窓の外には待ちに待った青空が広がっていました。
 星が・・見える!!! 昼までが嘘のようにきれいに晴れてます。
 夕食時はロッジの誰もが外が気になって食事どころではありません。
 入れ替わり立ち替わり外を見にいきます。

 すると、北東の空に白い縦の筋が現れました。
 あれかなあ?・・口々に言ってる間に、光の筋は明るくなり、ついには動き出しました。
 「あれだっ!」皆外に飛び出しました。
 オーロラは急速に明るさを増し、頭上へと広がりながら移動していきました。
 そして未知の生き物のように空を覆い尽くし、幾重ものカーテンが私達に降りそそぐように天空を駆けめぐります。
 言葉では言い表せない神秘的な気持ち、このまま宇宙に吸い込まれそうな気分になりました。
 あまりの感動に、いつしか「すごいっ!」という言葉さえ出なくなっていました・・・

 その夜は、他にも肉眼でも赤みを帯びたオーロラや、空に長大な弧を描くオーロラなど、大きいものが次々と出現しました。
13日〜
15日
 その後、翌日、翌々日もオーロラを見ることができましたが、やはり今回の私の旅は、この素晴らしい夜に集約されていたような気がします。
 (この夜のオーロラは、アンカレッジでも見えたそうです。)
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