12日〜
13日 |
◆日蝕貧乏知恵者猫の質問◆
8月11〜12日には、ペルセウス座流星群とオーロラの饗宴のニュースがNASAから届いていて、沢山の画像を目にしていましたが、Noriさんもバッチリ撮られたのですね。
あの時はシアトルでも頭上からオーロラが降り、ロサンゼルスでもオーロラが見られたという報告がありましたが、その時、オーロラ・オーヴァルは単純に南に下がってしまったのでしょうか?
それとも、オーヴァル自体の幅がかなり広がって、結果、南でも見えたのでしょうか?
Noriさんが撮影されていた場所では、南の空でオーロラが乱舞していたことと思いますが、
オーロラが出ていた高さや色はどうでしたか?
◆Noriさんの答え◆
さて、その晩のオーロラは、ブリティッシュ・コロンビア州とノースウエスト凖州の州境の近くで見ていたのですが、一番の佳境の時間では南の地平線から光の壁が沸き上がるように立ちはだかったような状態でした。
それまでは東の空からはオーロラの余波というか切れ端のような光の束が、止むことなく押し寄せては頭上を覆い、覆っては引いていく。
それはそれで凄かったのですが、月が沈みかけようとする午前2時頃、南東の地平線から5〜10度くらいのところに下端がある、肉眼でもハッキリと紅いとわかるオーロラが出現。上端が35〜40度くらいまで伸びるとても背の高いオーロラでした。
紅いオーロラが出ているときは、北の空にはオーロラの光はなく、流星はいっぱい飛んでましたが、いたって平和で静かな空。
オーバルの一番内側ははるか南にいっていたのでしょう。カリフォルニアなどでも見えたとするとオーバルは南に広がり、幅も広かったにちがいありません。
普段シールドしている磁場のシートが引き剥がされ続けていたのもしれません。
その紅いオーロラが一段落すると、今度はまた、頭上にやって来ましたが、
真紅のコロナはお目にかかれませんでした。
オーロラ帯での観測はオーロラ出現頻度が高いという大きなメリットもありますが、今回のような大規模な磁気嵐が来ると台風の目の内側からオーロラの壁を見ることになるので、ことの渦中からおいてけぼりを喰ったようなもどかしさを味わうことになります。
僕もNASAの映像は見ましたが、凄い色してますね。
この日、もしカナディアンロッキー辺りにいたら、きっと凄い写真が撮れていたかもしれません。
マウントロブソンの頭上を舞うコロナとか……。いつかまたチャンスもあることでしょう。
問題の写真はまだ、現像に出してないんです。いつも日本に帰ってからまとめてしてますので、整理が出来たらホームページに公開する予定です。(うわぁ、こんなこと言って写ってなかったらどうしよう!) |