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新聞各紙に見る『今世紀最後の皆既日蝕』タイトル画像
by 日蝕貧乏知恵者猫/福島 円


 以下、これまでに入手した新聞に掲載されていた皆既日蝕関連の記事をご紹介します。
 掲載ページ、写真の内容、カッコ内は写真の配信元、◆印は本文要約、抜粋を示します。
 詳しくは各紙をご入手下さい。
 やはり一般紙よりもスポーツ紙の方が、日蝕狂想曲というか騒動ぶりが伝わってくる記事の内容になるのはいつものことでした。

<8月12日(木)朝刊>

朝日新聞13版(カラー写真)
P1 フランス・ノルマンディーで観測された皆既日蝕(AP)
   英コンウォール州のペンザンスで日蝕を待つイタリア人観光客(AFP時事)
◆(英国プリマス発)コンウォールでは厚い雲があり、日蝕は見られなかった。
P2 ◆(欧州、中東アフリカ、アジア総支局発)トルコ:海外から約1500名の日蝕ツアー客が訪れ、日米からそれぞれ700名程度。当初は6000名以上を予想したものの、クルドゲリラのテロの可能性でキャンセル相次ぐ。


読売新聞13版(カラー写真)
P1 ベルリン上空の日蝕(ロイターの多重露光。部分日蝕)
◆(ブカレスト発)
(折角、ロンドン支局からブカレストへ特派員を派遣したと聞いていたのですが、残念ながら記事の内容もイマイチでした。おまけに『今世紀最後 黒い太陽』というタイトルなのに、写真は部分日蝕。版によっては共同通信配信と思われる、ハンガリーのバラトンフュレドでのダイヤモンドリングの写真が掲載されているようです。:知恵者猫)


毎日新聞13版
P22 ブタペストの南約90kmのバーチュで撮影された皆既日蝕(ロイター)
◆(ブリュッセル発)北フランスや南ドイツには世界中からファンが集まり、チャーター機を使って上空から観測する人まで現れた。


日本経済新聞12版
P30 ハンガリーで観測された日蝕(共同)とミュンヘンで日蝕見物する人々(AP)
◆(パリ発)パリでは99%以上太陽が欠けたが、日蝕の時間帯には大型トラックの運行を禁止。


東京新聞11版(1面はカラー写真)
P1 英国空軍機が撮影したダイヤモンドリング(BBCテレビより)と、ロンドン市内の日蝕の進行写真(AP)
P5 イスファハンで日蝕グラスで空を見上げるイランの女子学生(ロイター)とパリの凱旋門前の観光客(AP)
◆(フランスパリ郊外サンリス発、共同など)フランス国鉄は臨時列車を増便。それでも皆既帯へ向かう列車は定員オーバー。また、バスの運転手が「日蝕を見たい」と職場放棄の構えを見せた町も。


神奈川新聞B版(カラー写真)
P19 東京新聞1面と同じBBCテレビからの写真、記事も共同通信の配信の内容。


産経新聞→結局入手出来ず。


報知新聞9版
P23 ハンガリーのバラトンフュレド(ダイヤモンドリング・撮影データ付き)、イラクのキリスト教修道院で日蝕観測をする天文学者(ビクセンの望遠鏡を使っているみたい!:知恵者猫注釈)
 (記事の内容は日刊スポーツとも一部重複。AP配信)
◆イラク北部の山岳地帯で、日蝕観測のためにキャンプ場が設営されたキリスト教修道院が米軍機に攻撃された。(上記写真の場所で、写真撮影の数時間後だったらしい)
 準備を進めていた天文学者など数名が死傷。詳細は不明。天文学者はイラクの他、エジプトやリビアの人だった。(この件については、TVや一般紙では報道がなかった模様)
◆オーストリアでは、日蝕見たさに60万人が病欠したとか。(^_^;)
◆アルバニアでは、地元報道機関が「この世の終わり」をほのめかす報道をしたため、防空壕に逃げ込む人が多発。
◆ドイツ南部のランダウでは、皆既日蝕を見ようと高圧鉄塔に登った男性が感電。大やけど。
◆ヨハネ・パウロ2世も日蝕をご覧になるため、謁見時間を短縮。ローマ郊外は85%の部分日蝕。


日刊スポーツ7版
P22 バラトンフュレドでの皆既日蝕と日本人天文ファン(特派員?)(AP配信)
◆フランス:便乗商法の中でも一番高価だと言われたのが、コンコルドを使っての機上観測。日蝕継続時間は地上の約3倍の7分間で料金は25万円也。
◆イランとキプロス:日蝕直前にM5の地震発生。
(横浜でも日蝕をTVとインターネットで楽しんでいた最中に震度3の地震がありました。:知恵者猫)


サンケイスポーツ
P23 バラトンフュレドの皆既日蝕(ダイヤモンドリング・共同)とハンガリーの名騎手が馬と共に日蝕を見ている様子(ロイター)
◆(共同)今回の日蝕を直接またはTVで見た人は20億人とも。


スポーツニッポン11版
P22 ロンドンでの日蝕の進行状況写真、(おそらくバラトンフュレドでの)ダイヤモンドリングの写真、フランスのヌーディスト達の日蝕観測風景、ニースでは仏教僧も日蝕見物・・・など(AP、ロイター、共同)
 今回の日蝕を『ノストラダムスの世界の終末』に関連づけると・・・
◆10日にインドの戦闘機がパキスタンの対潜哨戒機を撃墜、11日にはパキスタンがインド戦闘機に反撃。
◆イランでM5.1の地震。
◆ルーマニアでは、世界各国の天文学者が観測するそばで、祈祷師が悪霊のお祓い。
◆日本では『ライブ!エクリプス99』が9地点からインターネット生中継、アクセス件数は250万以上に。


デイリースポーツ12版
P17 バラトンフュレドでのダイヤモンドリングと、日本人ツアー客(共同)
◆(共同)オーストリアでは、日蝕で暗くなった時に結婚式を挙げたり、モーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク』(短い夜の音楽の意味)を演奏する変わった趣向が続出。


−日蝕の記事の掲載なし−
 東京中日スポーツ5版
 朝日小学生新聞

<8月12日(木)夕刊>

朝日新聞3版
P2 『窓』欄に、ハンガリー・バラトン湖で皆既日蝕を見た論説委員の感想が掲載されています。

<8月13日(金)>
以下は実際には12日夕方には発刊。日刊紙で、日付が一日ズレるようです。

日刊ゲンダイA版(写真なし)
P3 ◆地球に映った月の影を人類初観測(モスクワ発ロイターES時事)
 ロシアの宇宙船ミールの飛行士3名が観測。月の影は3時間をかけてカナダ東岸からインド・ベンガル湾まで移動。その直径は見る角度によっても違うものの、予想されていた100kmよりも大きかったとか。


夕刊フジB版
P16 フランスで皆既日蝕を見ているヌーディスト達(ロイター)

<8月14日(土)夕刊>

朝日新聞3版(カラー写真)
P1 ミールのフランス人飛行士が撮影したフランス上に投影された月の影(AFP時事)
(てっきりロシアの人が眺めていたのだと思っていたのですが、フランスの方だったのですね!自国の上を月の影が移動していく様を眺めるなんて、どういう気持ちだったのでしょう。影の直径は150kmとのこと。:知恵者猫)
P11 ◆日蝕後遺症患者、続出(パリ発)
 スペイン・バルセロナでは、肉眼で30秒間日蝕を見続けた人が、視力の30%を失う『日蝕後遺症』になったそうです。スペイン国内では他にも14人が重症。フランスでも網膜に炎症を起こしている人がでており、英国、ドイツ、オーストリアでも同様の報告が出ているそうです。
 視力障害はすぐには出ないことがあるので、今後患者の数は増える可能性があるとのこと。

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