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Alaska Facts
原住民(Nativepeople)

 アラスカの人口の15.6%にあたる約86,000人を原住民が占めています。
(エスキモー:Eskimo、インディアン:Athabascan、Tlingit、Haida、Tsimshaian、アリュート:Aleut)
 そして、1990年現在、アンカレジに15,000名余りが、フェアバンクス近辺に5,400名余りが住んでいます。

※上記のエスキモー、インディアンという表現は不適切かも知れませんが、アラスカ年鑑の英文表記そのままです。(あ・・・出典を表記しなければいけないのですが、忘れてしまいました。ヤバッ!^^;;)
 エスキモーという表現ですが、カナダではイヌイット(Inuit)とすべきであると言う動きが盛んです。
 しかしながら、アラスカ州内でどのような動きがあるのか未確認ですが、アラスカでは公にEskimoが使用されているのを確認しています。
(「そう呼んでほしくない」と言っている人がいるのならば、それに沿うべきだと私は思いますので、カナダの場合には「イヌイット」としたいと考えます。)
 ある本の中では、Early Native Distributionが以下のように書かれており、「Linguistic Stocks」(言語系統)によって分類されていました。ここではEskimoはいくつかの種族名として扱われているようです。
 もし、この表現が不適切な場合には、お詫び申し上げます。

◆Eskimo/Aleutのグループ
 Point Barrow Eskimo、Mackenzie Eskimo、Kopagmiut、Nunatagmiut、Noatagmiut,、Malemiut、Kinugumiut、Kaviagmiut、Saint Lawrence Island Eskimo、Unaligmiut、Ikogmiut、Magemiut、Kaialigamiut、Nunivagmiut、Kuskokwagmiut、Togiagamiut、Nushagagmiut、Ogulmiut、Kaniagmiut、Chugachigmiut、Aleut

◆Athabascan/Eyak/Tlingitのグループ
 Kutchin、Han、Tanana、Koyukon、Ingalik、Tanaina、Ahtena、Nabesna、Eyak、Tlingit

言語

アラスカ航空の尾翼の写真 英語。(米語?)

 また、20のネイティブの言語があり、うち15の言語が消滅の危機の問題を抱えています。
 消滅が危ぶまれているのは、Han、 Haida、 Eyak、 Tanana、 Tlingit、 Dena'ina(もしくはTanaina)、 Ahtena、 Ingalik、 Holikachuk、 Tsimshian,、Koyukin, Upper Kuskokwim、Upper Tanana、 Kutchin そして Aleutの言語です。
 それからエスキモーの言語グループには Yup'ik、 Central Yup'ik、 Siberian Yup'ikと Inupiaq がありますが、これらはアラスカの西部と北部のいくつかのネイティブの中で広く話されているそうです。

 そして、英語においても、特に寒さや現象の表現については、様々な言い回しや方言的なものがあります。
 ネイティブが多く居住している所では、ネイティブの言葉が主流の場所もありますし、ネイティブの言葉が元になって現在でも使われている表現もあります。
 それから、アメリカ本土から働きに来ている人(寒冷地手当のようなものが出る場合が多いとか)や移住して来た人も多いので、様々なイントネーションの人に出会うことも多いです。


 寒さに関する表現の簡単な例としては・・・。
 日本では『スノーモービル』と言いますが、アラスカでは『
スノーマシン』。
 雪はわざわざ機械で降らせるものではないからだと思いますが、スノーモービルでも通じます。
 また、アメリカ本土のことは『下の48州』(ハワイは入らないのですね)ということで『
Lower 48』と言ったりします。(全ての人がこのように表現しないかも知れませんが、新聞の見出しやTVなどで見かけます)

 そして『
ブレイク・アップ』(brake up)は、特にオーロラを見ている時に使うと「通」(ツウ)という感じになります。
 夜中にオーロラがとても活発な動きを見せると、東西の地平線からうごめく蛇のような光の帯が天頂に向かって昇っていくのが見られるようになります。
 その動きはとても速く、その東西の帯が頭の真上でつながったかと思うと、そこから光の矢が降り注いだり、強いねじれを帯びてネオンサインのように光が行ったり来たりを繰り返すのが見られることがありますが、このような激しい動きが起こる時、
オーロラのブレイク・アップと呼びます。
 また、春になって凍っていた
河が解けて水が流れるようになることも『ブレイク・アップ』と呼び(日本語だと「河が開ける!」って感じです)、毎年ネナナ市近くのタナナ河(ユーコン河支流)の解氷日時を当てるネナナ・アイスクラシックにも使われます。
 大きな氷の固まりを伴って、上流から堰を切ったように水が押し寄せる様子を言い表すようなので、ユーコン河やタナナ河などの大きな河の解氷に主に使われるようです。


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