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アラスカ オーロラ便り1994
by 日蝕貧乏知恵者猫/福島 円
行きあたりバッタリ、その一長一短
ドームハウスの写真
 アラスカ山脈を越えるまではずっと小雪がちらついていて、デナリ公園を過ぎてからようやく雲間が見え始めたにも関わらず、再び曇ってしまいました。
 フェアバンクス市内に着いてもまだ雲は厚かったので、やれやれと買い出しやら食事を済ませて駐車場に出てみると、空は既に快晴で、何と第1回目のオーロラの舞いが始まっていました。
 次の舞いまでは2時間程の間があるだろうと踏んで、その間にバタバタと慌ててロッジ捜しを始めました。
 ところが目星を付けていたロッジには泊まれず、あちこち車を走らせている間にも空には淡いカーテンがたなびいています。
 みんなの苛立ちは、ここで頂点に達しました。


 運転手コンビは必死にいい宿(一説には安い宿という話もある)を捜そうとしていますし、どこでもいいから宿を決めて、1秒でも早く車から降りて撮影を開始したがっている人もいます。
 私はと言えば、できれば宿の庭先で撮影をしたいので(撮影のために車で移動するのは面倒だしトイレの心配もある)、市内よりは多少郊外の宿にしたいと考えていました。
 各々が考えていることが分かるだけに「どうしようっ!」と少々心配になりましたが、こんなことで喧嘩になっても面白くありません。

 ここは仕方なく振り出しに戻って、フェアバンクス市内でもう一度ロッジを捜すことにしたのですが、結局のところ、市販の旅行解説書よりも現地のフリーペーパー(ミニコミ誌のような物)に載っている、その時の生の情報が一番役に立つ物なのだと感じました。
 広告が載っているロッジに片っ端から電話をしたのですが、時間が少々遅かったこともありますし、人数も多いのでなかなか見つかりません。
 また、ほとんどが街中の施設です。中に、住所から察すると市内からそれほど遠くはないけれど、撮影にも適していそうだというロッジを見つけたので電話をすると、丁度空いているというのです。
 また、値段を聞いてビックリ。
 少々不安が……。(^_^;)
 余りに安いのでひどい所かも知れないと諦めていたのですが、到着した時にはさらに目を真ん丸くしてビックリすることになるのでした。

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