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アラスカ オーロラ便り1994
by 日蝕貧乏知恵者猫/福島 円
Bad Hit
 もしも残念なことに、アラスカの道路で野生の動物(特に大型の物)を車でヒット(英語ではこう表現しますが、相手が大きいので日本語で一般的な轢くというよりも当たるという感じのような気がします)してしまった場合は、絶対にそのまま立ち去らないコト!
 そういう事故に遭った場合は、電話を捜すのが面倒でも、すみやかに警察に連絡しなければなりません。
 どこで何をヒットしてしまったかを伝えればよく、ちゃんと連絡をすれば罪に問われるようなことはないそうです。
 また場合によっては、その動物をもらえることもあって、アラスカ鉄道がヒットしたムースなどは撤去作業をした人たちが解体して持って帰り、ステーキやソーセージにすると聞きました。
(ヒットした動物はアラスカ州の物になるので、勝手に処分できない・・・という話も耳にしました。:2003年追記)

キング山の風景の写真
 そのまま立ち去った場合は様々なトラブルの元になります。
 決して「誰がやったか分からないだろう」などとはゆめゆめ思うことなかれ!

 アンカレジなどの都市部はさておき、アラスカ州内の交通量はたかが知れていますし、旅行者が走るような道はどこまで行っても一本道のようなものですから、ヒットした後ですれ違った車がその現場にたどり着いたら「さっきの対向車がやったのだ」とすぐにバレてしまいます。

 そして、ヒットした動物をそのままにしておけば通行の邪魔になるのはもちろん、それを狙った肉食動物がやって来る可能性を作りますし、その肉食動物もヒットするという(人間だって無事ではないかも知れない)二重、三重の事故の危険性をも生み出すからです。

 幸い5日間のドライブ中、動物を回避しなければならなかったのは小さな集落から飛び出してきた飼い犬だけでした。
 雪のせいで動物の行動が鈍っていたのかも知れませんが、野生動物の宝庫ですから、くれぐれも気を付けて。

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