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アラスカ オーロラ便り1994
by 日蝕貧乏知恵者猫/福島 円
アラスカを体感したいから
流氷の写真
 今まで、アンカレジからオーロラ見物のメッカと言われているフェアバンクスまでは、飛行機もしくは鉄道で移動していました。
 今回は行き先も決めずに出かけたこともあるし、特にアラスカ在住の知人の勧めもあったので、天候次第で移動もでき、「いい宿がある」という地元の人の話を聞いてすぐに動けるという点などからも考えて、車での移動にしました。
 もちろん飛行機や鉄道は、移動の手段としては一長一短はあるにしても、申し分ないのです。
 飛行機はコストが高く付きますが、時間がかからず、天候に恵まれればマッキンレー(デナリ)などの山々の空撮もできるという楽しみがあります。
 鉄道は、コスト面では飛行機とさほど変わらない上に時間が12時間以上かかりますが、荷物の量も気にならずにのんびりできるし、飛行機とは違った角度で景色が堪能できます。
 ただ、いずれも「ここで写真を撮りたい!」とか「こことここを経由して」と自分で経路を決めることはできません。
 結果的に『(わがままに)アラスカを体感する』には、車で移動するのが一番かも知れないと思った次第です。
 ただ、我々の場合は面白そうな場所にあちこち立ち寄ったり、いいビューポイントがある度に止まるので、時間は一番かかったことは言うまでもありません。
蓮葉氷の写真
 車の運転をしない私が言うのもおかしいのですが、左ハンドルや交通法の違い(州によっても細かい部分が異なる模様)、カチンコチンに凍り付いていたり野生動物が飛び出してくる可能性の高い道路を走るのは、運転する人にとっては慣れないと大変なものかも知れません。
 また、夜間はムース(和名ヘラジカ)などの大型動物の行動時間でもあり、運悪くヒットしてしまえば、こちらの命も危うくなります。
 毎年事故が起こっていると聞きますが、オスのムースは牛よりも大きいので大事故になってしまうようですから、例えオーロラが出ていても見とれることのないように要注意が必要です。
 第一、見通しが利かないし、万が一トラブルが起こっても、交通量が極端に少なくなったり電話を捜すのさえ大変ですから、助けを呼ぶのも一苦労するでしょう。
 危険は他にもたくさんありますから、移動は極力昼間に行っておく方がよさそうですね。

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