2004.7.5
視程200m! フェアバンクス近郊で大規模な山火事
視程200m! フェアバンクス近郊で大規模な山火事
夏のアラスカは山火事のシーズン。
6月下旬、フェアバンクスの気温はうなぎのぼりで、35℃を超えるような日もありました。
しかし、湿度が13%などとカラカラです。樹木や草なども非常に乾燥しているため、落雷などで野火が発生しやすいのです。
6月27日にチャタニカの北(バウンダリー地区)で発生した山火事(フェアバンクスのダウンタウンから20マイルほどの…と解説してあるのですが、焼失した部分の一番近い場所のことで火元はもっと遠かったです。)は規模が大きく、新聞の記事によれば1985年以来の大きさ?で、煙が覆った場所はテキサス州の大きさに匹敵するという話。フェアバンクスのダウンタウンでも視程1km未満の日が1週間続き、一番ひどい時には200mまで落ち込みました。なお、ダウンタウン近くでも、いくつか野火が発生した模様。
◆アラスカ州内で発生した山火事の7/2現在のmap
ポーカーフラットに設置されているオーロラ・ライヴカメラの画像もほんの少し離れた木立すら見えない有様で、真昼にも関わらず、映し出されるのはダルなオレンジや黄色に一面染まったスモーキーな画面だけで、太陽がどこにあるのかなんて分かりません。そのすさまじさに驚かされました。
一時データのアップロードが止まっており、復活後の画像を見てちょっと気になっていることがあります。周辺の針葉樹が細くなったというか、葉がなくなったような…焼失した地域の地図を見ると、ヤバそう!気が気ではありません。願わくば、施設や人的被害がありませんことを!
7/4には、明け方5時頃ほんの少し太陽が顔を出している姿が映っていて、少しホッとしました。(そう!今は夏なので、北の空を写しているオーロラ・カメラには、真夜中の太陽−実際には数時間沈みますが-が写るのです!)
呼吸器系統に持病を持つ方などは、あの大気汚染では病状が悪化されたのではないでしょうか?健康な人だって、何らかの影響があったのではないかと心配です。ガスマスク(?)の需要が増えたとかいう笑えないニュースや(ここまでしてジョギングしたい?^^;;)、飛行機も欠航やディレイが多発、一部地区では避難命令が下って、ダウンタウンの高校体育館に簡易ベッドなどが設置されたというニュースもありました。
◆BLMのフォト・エッセイ
独立記念日の4日に雷雨(また雷?!)があったようで、空気がリフレッシュされたのでしょうか、その後の視程は1.6キロマイルほどに復活、少し安心しました。
チナ温泉の北東部でも山火事があったようですが、大丈夫でしょうか?
アラスカは一年で一番観光客の多い時期だと思います。
全ての山火事の一日も早い鎮火を祈っています。
◆6/28 Fires close in on Pogo, Venetie
◆6/29 Fires continue to blaze across Interior
◆6/29 Smoke likely to linger
◆7/1 Fires continue march through Interior
◆7/2 Weather aids crews battling Fairbanks wildfires(チャタニカ・ロッジの様子の画像あり)
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