TOP テレホン法話 十善戒法話 光明書道会ギャラリー 当院ご案内 リンク集
 
Title.10
力をあわせる
 

  『協力・力をあわせる』
  宇都宮仏教会花まつり大会は四月五日に無事終了しました。
 会員による勧募にはじまって、大会当日の市内大通りでのパレード、そして栃木県総合文化センターの式典・清興と盛大でした。毎年いろいろ勉強させていただいていますが、今回特に勉強させてもらったのは「協力」と言うことでした。とにかく、会員をはじめ二百件を越す篤志寄付者、ボーイスカウト、ガールスカウト、幼稚園の先生方、園児達、マーチングバンドの団員、お稚児さん、らくりん座の団員さん、観客、その他多くの皆さん、その皆さんの協力があってはじめて成し遂げられる。「協力」の有りがたさ、大切さをつくづく思いました。
 そしてまた、漢字の「協力」二字にも目が行きました。「協力」の中には力が四つあります。協という字は力が三つに十の字で作られています。三かける力かける十は三十力ということでしょうか。「協力」は文字通り力を合わせるということです。漢字はナカナカ、おもしろいですね。
  そこで今日は一字の中に三つ同じ漢字が使われている文字を勉強してみたくなりました。それでは行ってみましょう。
◎ 一が三つで三になる。
◎ 人が三つで衆になる。
◎ 木が三つでは森になる。
◎ 石が三つで磊の字です。石がごろごろ、大きい石。彼は豪放磊落だとなります。
◎ 車が三つで轟、とどろくはゴーゴーとした車の音です。
◎ 口が三つで品になる。 口は器の象、色取り取りの個性をもつのが品です。
◎ 品に山がつくと嵒。これは山にあるさまざまな巌、けわしいという意味です。
◎ ヤマイダレをつけると「癌」。険しくて厳しい病気「ガン」です。
◎ 毎度ご贔屓は貝が三つです。
◎ 女三人寄ればカシマシい。「姦」の字は失礼なことにミダラとも読みます。
◎ 澁は渋です。
 止まるは足あと、足あとがもつれています。渋滞して水がまともに流れない、しぶるという意味になります。 そのほか、耳、土、馬、犬牛が三つ入ったらどんな字になるでしょう。それは、またのお楽しみです。 今日は一字に三字の勉強でした。
  ところで最後にお礼を申し上げます。ただ今花蔵院では山門の話が出て建設に向けて進行中です。その節には是非とも皆さんの「力」「・・勧募・・協力」をいただきたいと思っています。
オットットット、力のつく字三つ「キョウはキョウ」でも、「脅迫の脅」ではありません。くれぐれも誤解のないように。どうぞよろしくお願いいたします。
今日は一字に三字「協力・力を合わせる」の話でした。

<<前の法話へ 法話index 次の法話へ>>


〒321-0954 宇都宮市元今泉2-3-6 真言宗智山派 花蔵院
Copyright (C)2009 kezouin, All Rights Reserved.