SK-1

盤竜鏡(ばんりゅうきょう)
三国時代 (AD 220-280)
縁から中央に向かって:三角縁、鋸歯文帯、櫛目文帯、絡み合う二頭の盤竜帯、鈕(ちゅう - つまみ)、とあります。
この鏡の「おもて面」は、厚い緑青に覆われています。
無補修。完器。
89.5g
D-89.0mm
裏美品 / 表佳品
木製ケース付き
この鏡の縁の三角縁は、日本の三角縁神獣鏡(さんかくえんしんじゅうきょう)と同様ものです。
売却済み


SK-2

高彫り式盤竜鏡 (たかぼりしきばんりゅうきょう)
三国時代 (AD 220-280)
縁から中央に向かって、鋸歯文帯、複線波文帯、鋸歯文帯、櫛目文帯、盤竜文帯、鈕(ちゅう - つまみ)、とあります。
厚い緑の古色。
無補修。完器。
283g
D-119mm
佳品
売却済み


SK-3

画文帯環状乳四神四獣鏡(がもんたい、かんじょうにゅう、ししん、しじゅう、きょう)

三国時代 (AD 220-280)

縁から中央に向かって:
三角雲文帯、画文帯、鋸歯文帯、半円と方格の中の漢字銘文帯、四神四獣文帯、鈕(ちゅう - つまみ)、とあります。

画文帯には、太陽を捧げる「羲和(ぎわ)」、三羽の鳳凰、月を捧げる「常羲(じょうぎ)」、六頭の龍、三人の神仙の乗った輿(もしくは船)が描かれています。これは、太陽と月の運行を象徴しているもの考えられています。

神獣文帯では、四人の神(道教の仙人)が、各自の獣(龍)に乗っています。一人の神が、「伯牙」で、琴を弾いています。他の三神は、「西王母」と「東王公」と「黄帝」だと思います。それぞれの龍は、口にくつわをはんでおり、それぞれの龍の肩と腰に環状乳があります。

本鏡には、十字の漢字銘文が記されていますが、一字は、鋳造ミスのため判読できません。しかし私は、この文字を「子」であると推測します。

漢字銘文:「青羊作鏡自有方。(子)大吉。」
訳文:「青羊の作ったこの鏡は、もちろん規律がとれている。子供たちは、大きな幸運に恵まれる。」

この銘文中の「青羊」とは、後漢の末期から、三国呉、西晋にかけての呉郡呉県、すなわち現在の江蘇省・蘇州にあった鏡作りの工房であると考えられています。この銘文から、この鏡はここで作られたものであることがわかります。

240g
D-117mm
この形式の鏡としては、極美品。
鈕(ちゅう)に数本の小さな亀裂があります。しかし、無補修。完器です。
800.000円


SK-4

銘帯環状乳四神四獣鏡 (めいたい、かんじょうにゅう、ししん、しじゅう、きょう)

三国時代 (AD 220-280)

縁から中央に向かって:
雲文帯、漢字銘文帯、鋸歯文帯、半円と方格の中の漢字銘文帯、四神四獣文帯、鈕(ちゅう - つまみ)、とあります。
四人の神(道教の仙人)は、各自の獣(龍)に乗っています。一人の神が、「伯牙」で、琴を弾いています(伯牙弾琴像)。私は、「べんりゅう(べん旒)」の付いた冠を被っている神が「黄帝」で、他の二神が、「西王母」と「東王公」だと思います。それぞれの龍は、口にくつわをはんでいます。それぞれの龍の肩に環状乳があり、その環状乳の上に、それぞれ神人と鳥がいます。

本鏡には六十字の漢字銘文が記されており、この銘文について私は以下のように解釈します。

外帯の漢字銘文:「糴此明鏡、煥并照明。本出呉郡張氏。元需百練于辟永、刻文章。左龍右虎、招福除羌。宜巨相卿。朱鳥鳳皇百精并存。其師命長。」

訳文:「買い求めたこの鏡は、光を発して明るく輝く。もと、呉郡の張氏から出たものだ。私はもともと、長い間かかって、精良な青銅を求め、この文章を刻む。左には龍、右には虎がいて、福を招き、西方の異民族を駆逐する。あなたは、偉大な宰相や貴族になることもできるだろう。朱鳥や鳳凰や多くの精霊が集まり、あなたの先生の命も長い。」

内帯の漢字銘文:「吾作明鏡。日月合萌。久保二親。」

訳文:「私は明るい鏡を作った。太陽と月とはともにその力を強める。あなたの両親の命も長い。」

この銘文中の「呉郡」とは、後漢の末期から三国呉、西晋にかけての呉郡呉県、すなわち、現在の江蘇省・蘇州のことです。この銘文から、この鏡はここで作られたものであることがわかります。

183g
D-105mm
美品
黒い古色。この鏡は、全体的に少し風化しています。しかしながら、無補修。完器です。
1.000.000円



山下 秀一
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