山下秀一 - 古代貨幣と古器物

RS-1

平首円肩橋足布：梁新釿百當りつ（りょうしんきんひゃくとうりつ）
戦国時代 (475-221.BC)
魏国
鋳造時期：魏の恵王が安邑から大梁へ遷都した年（魏の恵王三十一年、すなわち 339.BC） - 魏の滅亡した年（225.BC）
鋳造地：梁、すなわち魏の都大梁 - 現在の河南省開封市
この貨幣は、魏の恵王が安邑から大梁へと遷都したのちに、大梁で作られたものです。
表：漢字銘文：「梁新釿百當りつ」
「梁」とは、すなわち魏の都大梁のこと。「釿」「りつ」とは、古代中国の重量単位のひとつです。「りつ」とは、将（しょう）の字のつくりだけ（向かって右側だけ）の字で、先秦時代の三晋地区で普通に使用されていた金属重量単位です。
従ってこの銘文は、「梁の新しい釿である。この貨幣の百枚は、「りつ」に相当する」という意味です。
裏：平坦面、無文
13.2g
53.8mm x 35.0mm
佳品
売却済み

山下　秀一
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