JO-1

雲南鞍型銀錠:牌坊錠(はいぼうじょう)
清 (AD 1644-1911)
鋳造時期:清朝末期
鋳造地:雲南省昆明

漢字銘文:「鴻鈞泰記。匯號紋銀。公議紋銀記。」

  1. 鴻鈞泰記(こうきんたいき)
    「鴻鈞泰」とは当時の銀行の名前です。従ってこの銘文は、「鴻鈞泰銀行の記録にはいる」という意味です。
  1. 匯號紋銀(かいごうもんぎん)
    「匯」とは送金のこと、「號」とは商店のことですが、ここでは、銀行をさします。また、「紋銀」とは、当時の高品位銀貨のことです。従ってこの銘文は、「送金銀行の高品位銀貨」という意味です。
  1. 公議紋銀記(こうぎもんぎんき)
    「公議」とは、雲南省昆明にあった、公の銀貨の鑑定組織の名前です。このような公の銀貨の鑑定組織のことを、一般に、「公估組織(こうこそしき)」といいます。従ってこの銘文は、「公の鑑定組織である公議の高品位銀貨の記録にはいる」という意味です。

141.2g
長さ 55.0mm / 幅 36.5mm / 厚さ 12.5mm
美品
売却済み
この形式の銀錠(かたまりの形をした銀貨)のことを、中国では牌坊錠といいます。牌坊とは、忠孝節義の人物を記念するために建てられた鳥居風の建物のことです。この銀錠の形が、この牌坊に似ているためです。



山下 秀一
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