GK-1

内行花文鏡 (ないこうかもんきょう)
後漢 (AD 25-220)
鋳造時期:後漢初期
縁から中央に向かって、平素広縁帯、櫛目文帯、雲雷文帯、櫛目文帯、内行花文帯 (八連弧文帯)、凸弦文帯、漢字銘文四葉座、ちゅう (つまみ)、とあります。
漢字銘文:「長宜子孫」。「長く子孫が繁栄する」、という意味です。
無補修。完器。
400g
D-137mm
美品
売却済み
この形式の鏡は、黄河の上流域で作られたものと言われています。




方格規矩鏡(ほうかくきくきょう)について

この形式の鏡の裏面には、TLV の文様が描かれています。TLV の文様については幾つかの意見があります。ある意見は、これは一種のゲーム盤であると説明しています。しかし、主要な意見は、「 T 」は天を支える柱と梁であり、「 L 」はロープで、「 V 」は大地に打ち込まれた杭であると説明しています。この意見は、TLV の文様は古代中国人が抱いていた宇宙観を象徴するものであると主張しています。いずれにしても、この文様は、「吉祥」を表しているのでしょう。

本体の主要部分は、この TLV の文様によって、小さな八つの部分に分割されています。それぞれの小さな八つの部分には、「四神」と聖獣が描かれています。「四神」は、東西南北を守護する神々です。 


「四神」 青竜(せいりゅう) 東を守護する青い竜です。
白虎(びゃっこ) 西を守護する白い虎です。
朱雀(すざく) 南を守護する赤い不死鳥です。
玄武(げんぶ) 互いにからみあう亀と蛇で表現される神です。この神は黒色で、北を守護します。


今日でも、多くの人々が、「四神」は、幸運をよび平和を守護することができると考えています。

このTLVの文様を持った鏡、すなわち、方格規矩鏡は、前漢 (206.BC - AD 8) の中期から後漢 (AD 25-220) の末期にかけて製造されたものです。

この形式の鏡は黄河の下流域で作られたものといわれています。


GK-2

方格規矩獣文鏡(ほうかくきく、じゅうもんきょう)
後漢 (AD 25-220)
縁から中央に向かって、平素縁帯、複線波紋点帯、凸弦文帯、櫛目文帯、規矩文と聖獣と四乳帯、二重方格帯、波文帯、二重方格帯、四葉座、ちゅう(つまみ)、とあります。

青竜には羽人を配し、白虎には聖獣を配しています。せんじょ(ひきがえる)には、牡鹿を配しています。また、聖獣には聖獣を配していますが、この二頭の聖獣は青竜かもしれません。

無補修。完器。
691g
D-164mm
美品
売却済み


GK-3

方格規矩朱雀鏡(ほうかくきく、すざくきょう)
後漢 (AD 25-220)
縁から中央に向かって:唐草文帯、凸弦文帯、鋸歯文帯、櫛目文帯、規矩文と七弁の内行花文座を伴う八乳と朱雀文帯、二重方格、十二突起文帯、方格、ちゅう(つまみ)、とあります。
羽を閉じた朱雀が、 L と T の間にとまっており、方格規矩文の間は、小さな雲文で充填しています。十二突起文帯は、十二ヶ月と十二の方位を象徴しています。
無補修。完器。
505g
D-140mm
美品
売却済み



山下 秀一
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