梅太郎日記 〜連帯責任の巻〜矢内 孝 おいら梅太郎は、今はフリーのクリスチャン(?)らけど、昔言われた事を思い出したのら。 「君たちがイエス様を殺したんだよ!」ヒェ〜、チョイとそこのあーた、何を言っておるのら?イエス様ってにょ〜、2000年前のお人ら。そりが、何でおいらが殺したっちゅうんかいにょ。説明しぇーい、説明を!ってな感じらった。聞いてみると、アダムとイブの堕落以来その堕落の血を受け継いだおいらたちはイエス様を磔にしたユダヤ人と同じように罪深い人間ら、ということらしいにょ。ああ、なるほろなるほろ。まぁ、それは良いとしてにょ、なんでおいらがこの話しを思い出したかというとにょ、こんな事があったのら。 おいらの会社に若くて可愛い女の子がいたのら。その女の子は21〜22才くらいで、既婚者で子供が2人。そいで、2人目が出来てから彼女は会社を辞めたのら。その辞めたことは別に構わんのらけど、辞めて何日かして夕方会社に来て、 そんで若いもんつながりで、先日「バウンス・コギャルス」って映画のビデオをレンタルで観たのら。そこに、コギャルの中心的存在の女の子がヤッチャンの親分に援助交際とかの説教されて、コギャルが言うのら。 おいらの好きなものに〃競艇〃があってにょ、(スポーツとして好きなのら)。競艇選手になるには、山梨県の本栖湖にある「本栖研修所」で1年と2カ月間、殆ど軍隊並の厳しさの生活を強いられるのら。そこでの課業のひとつに、モーターの分解と取り付け作業があってにょ、それには制限時間があって、誰かが一人でもタイムオーバーをすると連帯責任として、そりはそりは厳しい罰則が用意されておるのら。そのせいか、優秀で早い研修生は遅い研修生を助けて、遅い研修生は少しでも早い研修生に追いつこうと努力するからにょ、そのふたつの意識が回転運動を起こせばそのレベルはグングン上がって行くのら。この責任感が、1年と2カ月の間に選手達に染み込んでいって、皆しゃん選手としての心が出来て来て表情が生き生きしてくるのら。 ここまで読んでくれたあーた、これを機会に少しばかり「大人としての責任」っちゅうことについておいらと一緒に考えてくれんかいにょ?もっとも、皆しゃんは節度あるお方ばかりら。と、信じておりまするがにょ。演歌ばかり聞いておる、そこのあーた。たまには、若者の歌でも聞いて見。結構良いこと言ってるじょ〜。その上で、「責任」というものを考えてみてはいかがかいにょ。 〜おしまい〜 |