途上
紅 まゆい
僕は“夢”のように生きたい
--------人がそれを夢と言うならば--------
常に遙かなものに 思いをよせて
いつも遠くを見つめていよう
自分の手がそれに達く日まで
----感傷や涙はいらない
いつも心を情熱くたもって
いつも太陽に顔をむけて------
うたを口ずさみながら
翼をひろげて----------------------
僕は夢のように生きたい--------
なぜならそれこそが本当のもの
唯一真実のものだから
はてしない流転の中で
唯一かたちをとどめるものだから。
("ANNALES--Poenarum Anthologica" より転載)
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