音楽

『美しき青きドナウ』/ヨハン・シュトラウス二世作曲/白鳥英美子歌/キングレコード(K32x260)

すきとおるような美しい声、どこかで聴いたことのあるクラシックのメロディー。あせって毎日過ごしている自分がふと我に返ってゆったりとできるような、心が優しくなる音楽です。(藤田洋子)

『ファースト・サークル』/パット・メセニー・グループ演奏/ECM(POCJ-2033)

心が広がる自由な音楽。この中の「ザ・ファースト・サークル」はすごいです。ドラマティックで心地よい。何百回となく聴きました。近所がいい人ならば、大きな音で聴くといい感じ。なお、パット・メセニーはギターリストです。(藤田洋子)

『楽しい讃美歌集』/オーケストラ・グレース・ノーツ演奏/The CD Club(RCA FBCC-30495)

心が洗われます。やっぱりパイプ・オルガンですね。(藤田洋子)

『東京ディズニーランド ミュージック・コレクション』/Walt Disney Records.

夢と希望と楽しさでいっぱい。元気で、前向きな気持ちになれます。(藤田洋子)

『道』/松田昌作曲・編曲・演奏/Pony Canyon(PCCR-00105)

ちょっと民族音楽もいいですね。この曲を聴いたり弾いたりしていると、今までの人生を思い出したり、色々なことを考えたりてしまいます。心の中心にぐっとくる音楽です。松田昌さんは、サウンド・クリエーターでもあり、エレクトーン・プレーヤーでもあります。一番好きなのが、この「道」です。(藤田洋子)

『花の街』/江間章子作詞/團伊玖麿作曲

日本の終戦が実は敗戦であったことを知った国民は落胆しきっていました。私は中学受験に失敗し、兄と父を二年続けて亡くしてしまいました。希望を失いかけていたとき、この曲がラジオから流れて来たのです。この曲を聞いていると、自分も頑張れば、いいことがあると思うようになりました。あれから五十年が過ぎ、つい最近の定年まで音楽の時間に生徒と愛唱して来ました。生徒たちは感動のこもった感想文を多く書いてくれました。この曲は美しい伴奏とメロディーが素晴らしいのです。今後も苦しい時に励ましになってくれると思います。(鬼島三男)

『金と銀』/レハール作曲

『皇帝円舞曲』/ヨハン・シュトラウス二世作曲

ウインナーワルツはどれも肩のこらない温情味ある曲ですが、中でも「金と銀」と「皇帝円舞曲」が大好きです。「金と銀」はレハールの名曲ですが、前奏がいかにも「金と銀」のきらびやかさの感じで、ワルツとも思われない祖国の美しい川の流れを思わせるメロディーが続きます。「皇帝円舞曲」は前奏がこれから音楽会へ出かける人達の喜びや期待を描写しているようです。その後、いかにも上流社会の崇高なひとたちの舞踏会を思わせてくれます。高校時代から未だに飽きない曲です。

なお、同じ曲でも指揮者によってこんなにも感じが違うのか、と驚くことが多いのです。「金と銀」はフランツバウアー、「皇帝円舞曲」はカール・フォン・ガラクリーが特に好きです。テンポや強弱の変化が分かりやすいからです。(鬼島三男)

ヴァイオリンとチエンバロのためのソナタ第5番(BWV1018)/J.S.バッハ作曲/(LP:ヨゼフスークとズザナルージイッチコヴァ/ΣRATO版 OS−2419〜20RE)

アダージョ、満天の煌めく星、チエンバロのその輝きとヴアイオリンで奏でる漆黒の空間。ヴァイオリンの調べは徐々に自分の吐息と鼓動に同化し流れ込み永遠(とわ)のものとなる。ふと、気付く。ああ、星も、闇も、濁世も、自己も、均しなみながらのものであったのだ。喜びのヴィバーチェ。バッハをこの様に象徴的に聞くのは邪道かもしれません。でも、どうしても私には本当にこう聞こえるのです。1番から6番、全6曲すべてが大好きな曲です。色々な演奏者のCDやLPが出ているようです。そのうちでこのLPが一番心に響きます。ただし、残念ながらCDとして出ているかは解りません。グリュミオのものはメリハリははっきりしていますが、テンポが早すぎ、心の表情がもっとほしい感じです。1970年で二枚組4,000円でしたが、神田界隈の中古LPショップでなら売っているかと思います。(小林昭司)