心の成長
重富剛
日本経済って、バブルがはじけて平成大不況なんて言ってるじゃないですか。経済成長率がマイナスで、モー大変って大騒ぎしてますよね。
確かにマイナス成長ってことは景気が悪いって事だから、給料は増えないし失業率は増える、結果的にみんなの生活が苦しくなり・・・ん〜、本当に良い事無いですねー。
でも、経済がマイナス成長なのがそんなに悪いのかなーって思うんですよ。今以上の経済成長を実現させるためには、今以上にモノを生産しなくちゃいけない訳ですよね、そして生産したものは消費しなくちゃならないでしょ、昔はたくさん生産して外国に売っちゃえば良かったけど、今は貿易不均衡とか言われて外国に売る事もできない。
そうなると、日本国内で消費しなくちゃならなくなりますよね。今以上に電化製品を買い、電気や石油を使い、車や家を買い、それから・・・どー考えても、今以上にモノを消費するのって無理があると思うんですよ。
そこで提案なんですが、もう経済成長なんかは考えないで、”心の成長”を考えてみてはどうでしょう。良い本をたくさん読んだり、自然と触れ合ってみたり、素敵な音楽を聴いたり、そんな心が成長するような事を楽しめる社会って良いと思いませんか。
企業は、リストラで人を減らして、でも物だけは大量に生産するのではなく、みんな少しずつ仕事をして、少しだけ生産をする。そして少しの給料で、少しだけ消費する。21世紀はそんな社会になったら良いですよね。
(1999.08.01)
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