二中総特別決議  

  全国の共産主義者に訴える

 わが労働者共産党は、昨年6月に、旧共産主義者同盟と旧日本共産党(マルクス・レーニン主義)とが統合し結成された。
 われわれは統合に当たって、次のように表明した。「こんにち共産主義者同盟は、正反両面の教訓を残したブントの歴史的役割が既に終了していることを確認し、また日本共産党(マルクス・レーニン主義)は、正反両面の教訓を残した日本の毛沢東派の歴史的役割が既に終了していることを確認し、したがって両者は、今回の統合を第一歩として、日本の革命的左翼運動の抜本的再編に着手していくことを決意した」と。われわれは、一年間の実際的な統合作業の成果を踏まえ、この決意を着実に実行していく段階に入る。
 わが党の結成は、わが国における革命政党結成へといたる全国の共産主義者の共同の努力の構成部分に他ならない。われわれは、われわれと志を共にする多くの共産主義者が存在すること、また生まれてきていることを知っている。われわれは、そうした人々と団結・協働して革命政党を闘い取る決意である。
 全国の共産主義者に訴える。
 小集団に分散している現状に安住することなく、真の人類史を開く大義を前に、団結・統合の道に断じて踏み出そう。
 もちろん、路線はどうでも統合すれば良いという訳ではない。われわれは、日共・現代修正主義の道を歩むわけにはいかない。新左翼の停滞と破産を繰り返すわけにもいかない。更にまた、時代の大転換を捉えねばならず、マルクス主義の20世紀的地平で統合する教条主義的で安易な態度も採るわけにはいかない。しかし、克服すべき課題がこのように多々あろうとも、共産主義運動の再編・統合への道は開けてきている。山頂に立てば、歩んできた道、これから行く道を大観できる。問題のポイント、大小の見極めがた易くなる。そのような山頂にたとえることの出来る大きな時代の節目に、われわれはあるのだ。共同の現代的な綱領・戦術・組織をたたかい取ることは、全く可能である。
 世界史的新時代のわが国における階級攻防は、二大階級のそれぞれの側での自らの戦列の再編成を軸に、既に始まっている。敵階級は、日米安保の新ガイドライン安保への再編を進め、いよいよ憲法改悪に踏み込もうとしており、現代的な覇権国家の構築に乗り出している。それに伴って、内部矛盾が拡大し、政治的混迷を深めてもいる訳である。そうした中でわれわれは、新たな時代の革命政党を、労働者人民にしっかりと依拠し、敵階級の国家再編と対決しつつ、早く立派に創建していかなければならない。
 過去に決着をつけて大きく団結し、共に新たな出発を画くそう。