夏期カンパのお願い


 全国の読者・友人のみなさん!
 今回の総選挙では、自民党など自・公・保与党三党が議席大幅減で敗北し、野党の民主党、社民党が前進しました。しかし自民党は自公保で衆院過半数は越えたとして、森連立政権を続投させ、高まる既成政治批判の世論に敵対して、生活・雇用破壊、「戦争のできる国家」づくりの反動政治を強引に続けようとしています。
 自民党と民主党とが安保など基本路線では大差がないとはいえ、この総選挙後の情勢では、ブルジョア議会・行政の混迷がさらに深まり、日本人民の不満と抵抗がいよいよ増大していくことが不可避です。
 他方、東アジア情勢では、六月十三日に朝鮮南北首脳会談が行なわれ、「統一問題を主人であるわが民族同士が自主的に解決してゆく」などの南北共同宣言が発表され、大きな変化が始まりつつあります。この変化は、在韓米軍を問い直し、さらに在沖米軍と日米安保を問い直すものです。
 日本の自民党政治が、ブルジョア的意味から言っても時代の変化に立ち遅れていることは明らかであり、朝鮮・アジア人民と連帯できる政治への根本的変革が求められています。
 そして総選挙で示されたことのもう一つは、日本の根本的変革と労働者人民の利益を推進する本当の政治勢力がきわめて弱いということです。これに関連し、日共が政権入りを狙って「現実路線」を強め、かえって支持を減らしたことは重要な教訓です。今こそ先進的な左翼諸勢力が、日共を反面教師としつつ、国政を動かせる力を持つよう共同して奮闘することが問われています。
 わが労働者共産党は去る六月、党結成の一年間をしめくくって第二回中央委員会総会を開催しました。
 わが党はこの二中総で、平和憲法改悪阻止などでの左翼的・民主的な諸勢力の広範な共同戦線を支持・支援すること、また同時に、共産主義運動の現代的発展の道を堅持する革命的左翼の団結・統合をおしすすめていくこと、などを確認して党の態勢を強化しました。わが党は、政治情勢の転換と革命的左翼の再建のために全力を尽くします。
 結成一年のご支援に深く感謝しつつ、共にたたかいを強化するために、絶大なカンパをよろしくお願いします。
     二〇〇〇年七月一日
       労働者共産党中央常任委員会
             《送金先》郵便振替00160−4−174947 新世界通信