二中総  沖縄闘争特別決議

 一九九五年九月の米兵による少女暴行事件以降、歴史的な米軍基地撤去闘争をたたかい続けている沖縄民衆は、今、反基地闘争の解体の狙いをもった沖縄サミットの開催という日米両帝国主義者の攻撃と対峙しつつ、基地撤去闘争の当面の焦点−−名護の新軍事基地建設阻止・普天間基地無条件返還の勝利をめざして、ねばり強く奮闘している。
 日米両帝国主義は九六年四月の日米安保共同宣言によって、ペテン的普天間返還策と引き換えに、その後の新ガイドライン締結・周辺事態法制定のレールを敷き、日米共同戦争体制の侵略拠点として沖縄を再度打ち固めようとしている。米帝を主柱とする国際帝国主義が、日米安保やNATOを再編し、その一環として沖縄基地を再編・強化しようとしているのは、まさにグローバル資本主義の搾取・収奪を維持・拡大し、全世界の労働者人民と被抑圧民族の抵抗を弾圧・虐殺するために他ならない。
 したがって沖縄反基地闘争の勝利は、沖縄民衆の基地の重圧からの解放であるだけでなく、国の進路をめぐる日本人民のたたかいの勝利であり、また全アジア・全世界人民の平和と解放のたたかいの勝利でもある。
 わが労働者共産党は、沖縄軍事基地撤去闘争の以上の重要性を改めて確認しつつ、「本土」−沖縄をつらぬく革命政党の責任において、沖縄民衆・日本人民と共に最後の勝利までたたかい抜くものである。
 とくに現在、日本政府が振興策をからめて基地容認の全面的攻撃をかけていること、またそれに呼応するものとしての稲嶺県政による新平和祈念資料館展示改ざん、県議会の「一坪反戦地主など排除」陳情採択、高良倉吉ら琉大三教授による安保積極支持の「沖縄イニシアティブ」論など反動的まき返し策が強められていることを重視し、わが党は、それらと総対決してたたかっている沖縄民衆を断固支持する。
 わが党は、帝国主義者の共同支配謀議−−沖縄サミットに断固反対しつつ、沖縄民衆の反基地・国際連帯の立場を断固支持し、サミットに対抗して開催されるあらゆる民主的・平和的諸行動とくに7・20カデナ基地包囲行動を支持・支援し、また呼応するために、全国各地からたたかいぬく。
 わが党は、日本人民が名護市民・沖縄県民との連帯を強化するよう引き続き全国各地から工作し、名護新基地建設を必ず阻止するためにたたかいぬく。
 わが党は、沖縄民衆・日本人民と全アジア・全世界人民の反基地平和闘争の連携を支持・支援し、米日両帝国主義に対決する国際プロレタリア階級人民の団結のためにたたかいぬく。
 以上、決議する。