12月「19の日」行動、国会前1千名
  改憲加速は押し返す!


 予算委員会開会中の12月16日、衆院憲法審査会が同時開催された。この異例の事態で改憲の危険が高まるなか、12月19日各地で「19の日」行動が闘われた。
 東京では、「改憲発議反対!辺野古新基地建設反対!敵基地攻撃能力保有反対!いのちとくらしと営業を守れ!12・19国会議員会館前行動」として1千名が参加した。主催は、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委と9条改憲NO!全国市民アクション。
 まず、総がかり実の菱山南帆子さんが主催者挨拶、「衆院選が終った瞬間から、自公・維新・国民民主が改憲の動きを始めた。岸田政権は柔軟に見えるが、ものすごく危険な政権。市民と野党の共闘で、この危機を押し返そう!」と訴えた。
 立民・吉田晴美衆院議員、共産・山添拓、社民・福島瑞穂の両参院議員が発言。吉田さんは、「民主主義が国民投票だ、と維新は叫ぶ。しかし的はずれだ。コロナ禍でこの年末、命の保障さえない人々がいる。この時に改憲が必要か。一部の政治家が改憲を決める政治、これを変えていかねば」と訴えた。
 市民発言では、「女性による女性のための相談会」の柚木さんが、12月25~26日、1月8~9日相談会・大久保公園への支援を訴えた。
 最後に、憲法共同センターの米山淳子さんが、「岸田改憲、絶対許さず」として、
 1月17日、通常国会開会日行動、議員会館前・正午。
 19日、74回「19の日」行動、議員会館前・午後6時半。
 20日、新宿駅西口街頭宣伝・午後6時。
 23日、とめよう改憲!学習会、日本教育会館一ツ橋ホール・午後1時45分。
 以上を行動提起して終了した。(東京O通信員)


12・5老朽原発このまま廃炉!大集会inおおさか
 40年越え全廃炉は可能だ

 12月5日、大阪の靭(うつぼ)公園で、「12・5老朽原発このまま廃炉!大集会inおおさか」が1600名の参加でもたれた。集会は、遠くは青森をはじめ全国の反原発運動体・個人が駆けつけて、文字どおりの全国集会だ。
 「このまま廃炉!」と銘打たれているのは、関西電力・美浜3号機の再稼働が老朽原発再稼働の突破口として6月に強行されたが、特重施設(いわゆる対テロ施設)の設置が間に合わず、10月には再停止したままで、また高浜1・2号機も同じ理由で再稼働できなくなっているからだ。
 集会は、中嶌哲演さん(原子力発電に反対する福井県民会議)の主催者挨拶で開始。
 続いて、弁護士の井戸謙一さんが、美浜3号機運転差し止め仮処分裁判を報告しつつ、「国内の大部分の原発が30年を経て、40年を越える東海第二、美浜3号機、高浜1・2号機が運転を再開できるのか重要な段階に来ている。規制委が許可しても市民の力、司法の力で運転できないとなれば、他の原発も40年越えの申請が断念される展望が開かれる。闘いが司法・裁判官を変えることができる。大衆運動の力で変えていこう!」と訴えた。
 名古屋地裁・老朽原発訴訟の報告が草地妙子さんから行なわれ、老朽原発立地の地元・福井県若狭市、小浜市の住民からのアピールと続いた。また集会には泊、六ヶ所、フクシマ、女川、浜岡、上ノ関、伊方など全国からの原発廃炉・建設阻止の檄、メッセージが届けられた。
 ストップ・ザ・もんじゅをはじめ関西一円の反原発団体の発言、大阪ユニオンネット、全労連近畿など労組の連帯発言と続き、集会半ばに、参加者全員で「老朽原発うごかすな!」のポテッカーアクションを行ない、気勢を上げた。
 最後は、木原壯林さん(老朽原発うごかすな!実行委)からの基調提案、その採択で締め、なんばへのデモ行進を貫徹、多数の市民に老朽原発廃炉を宣伝した。
 (関西I通信員)