沖縄・韓国民衆と連帯して闘おう!
資本主義を超える新しい時代を拓こう!

  
反戦実が再スタート


 11月23日、東京・早稲田の日本キリスト教会館で、「沖縄・韓国民衆と連帯して闘おう!資本主義の時代を超える新しい時代を拓こう反戦実11・23集会」が開かれ、約40名が参加した。主催は、資本主義を超える新しい時代を拓く反戦実行委員会。
 「反戦実行委」は、2015年安保法制の闘いを機に、戦争法案阻止を眼目に結成された大衆共同行動団体であるが、9・19後も「戦争法廃止!安倍たおせ」反戦実として活動を続けてきた。その後コロナ禍に入いると、反戦実はあえて「資本主義を超える」という新名称を採用して、その共同行動を再定義することとなった。しかし、今年4月の集会企画はコロナ施設閉鎖で中止となってしまった。
 それで、この11・23が、新名称での最初の集会となった。
 最初に、松平直彦さんが集会基調を以下のように提起した。
 人類社会は、新型コロナ・パンデミックや気候変動など地球環境危機、格差・貧困の深刻化によって、社会の在り方の根本的転換が問われる時代になっている。資本主義を超える社会を創造していくことが求められている。
 反戦実は、資本主義を超える新しい時代を拓く流れを創り出していくために、当面の闘いの方向を次のように定める。①アメリカの中国包囲戦略を破綻させ、日本の覇権国家化を挫折させる。米中対立のはざまに、自治・連帯・共生の国境を越えた民衆大連合を登場させる。その戦略的方向をもって、沖縄・韓国民衆と連帯して闘おう。②生きていけない境遇を拒否して立ち上がる労働者民衆の先頭に立ち、生存の必要から生み出される新しい社会関係を発展させよう。③総選挙での与野党の争いは、資本主義を延命させる枠内にとどまり、しかもその結果は改憲勢力が衆院3分の2を超えた。新しい時代を拓く政治勢力を登場させる必要がある。
 というように、反戦実リ・スタートの内容提起であった。
 次に講演が、鵜飼哲さん(一橋大名誉教授)から、「いま、私たちの<反戦>とは―「新しい資本主義=改憲ファシズムと闘うために」との演題で行なわれた。
 鵜飼さんは、ご在住の長野県の総選挙結果分析から切り出しつつ、躍進した維新への批判と関連して、「スぺクタルの社会とネオファシズム」、「新自由主義のなかのファシズム」との批判視点を提示し、最後に「終わらない五輪問題」を含めた当面の諸課題を提起した。
 特別報告は韓国からは、オンライン中継でキム・ウニョンさん(民主労総副委員長、韓国サンケン労組副支会長)が、「反米自主、反戦平和と東アジアの未来」をテーマに行なった。
 ウニョンさんは、韓国サンケン闘争の現況と日本側の支援へのお礼を述べたうえで、まず世界・東アジア情勢を語り、「米中覇権戦争は朝鮮半島の分断と冷戦体制解体の奇貨となるか、新冷戦の焦点となるか、鍵は南北関係にある。労働者自主統一運動の核心課題は、韓米軍事同盟の解体。当面の闘争の環は、韓米合同軍事訓練体制の永久解体にある」とまとめた。
 また民主労総の闘いでは、「不平等体制打破、平等社会の実現!」を掲げた10月ゼネスト、11月全国労働者大会を報告し、大統領選については「権力交代か、体制交代か」と対置して、「新たな労働中心の社会政治勢力化」をめざしていることを語った。
 特別報告の沖縄からは、大仲尊さん(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)が、「『復帰50年』を問う―辺野古、琉球弧の軍事要塞化を許さない」として行なった。
 大仲さんは、まず与那国島を典型とするところの、増え続ける自衛隊が地方自治を喰う現況(8月与那国町長選結果など)を報告した。そして半世紀前の「復帰」について、「琉球人の合意によって、国際法上の正式な手続きに基づいて自らの政治的地位を決定したのではない。これは植民地という違法な状態が現在も続いていることを意味する」と指摘し、この文脈で沖縄振興開発行政や辺野古新基地建設強行を批判した。(ここで言う国際法とは、1966年の国際人権規約第一条「人民の自決権」などであろう)。
 最後に、韓国サンケン闘争支援で5月に逮捕・起訴され、いぜん獄中にある尾澤孝司さんからのメッセージが読み上げられた。尾澤さんは、反戦実の同志でもある。浦和拘置所から、「再び現場にもどり、韓国サンケン労組と連帯して、勝利するまで最後まで共に闘いたい」と熱く語った。(東京W通信員)


第52回釜ヶ崎越冬闘争へ!

 大阪では、本年も第52回めの釜ヶ崎越冬闘争の時節を迎えた。
 現在、実行委員会では引き続くコロナ感染の状況を探りながら、越冬闘争の圧倒的成功へ向けた議論が週1のペースで進められている。越冬闘争期間は、2021年12月28日~2022年1月4日。
 基本的に確定している日程は、
 ①第52回越冬闘争突入集会。12月28日。三角公園・午後6時頃から。
 ②人民パトロールは12月30日~1月3日。医療パトロール・炊き出し・野営体制は越冬期間中、貫徹する。
 ③対市・府要望書行動(お礼参り行動)。1月4日、早朝より。
 ④センター行動委員会は期間中、センター建て替え問題の討論会等を実施。
 釜ヶ崎講座は、12月31日「越冬闘争連帯行動」を午後6時半頃から。1月3日「釜ヶ崎歩きツアー」を午後1時から行なう。(関西I)
 

冬季特別カンパを訴える!

 読者・友人の皆さん!
 10月総選挙は、自公が衆院過半数を維持し、また維新と併せて3分の2も上回って、改憲の危険が高まるという結果に終わりました。しかし、がっかりしている暇はありません。教訓をつかみ、自公政権を打倒してポストコロナの社会変革を拓くための、労働者民衆の闘いを再出発させねばなりません。
 私たち労働者共産党はそのために先日、第2回中央委員会総会を開催し、総選挙結果をはじめ内外情勢を分析して、当面の闘争方針を明確にする決議を上げました(2~3面に全文掲載)。
 その方針のカナメは、自公および維新と闘い、また現在の野党共闘からも自立した、「資本主義を超える新しい政治勢力」を登場させることです。社会底辺から労働者民衆の怒りと連帯を組織しよう! ご意見・ご批判、ご支援をお願いします。
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