9・6大集会in大阪に全国から1600名
 老朽原発動かすな

 9月6日・大阪市の靭(うつぼ)公園で、「9・6老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」が約1600名の参加で開催された。反原発の闘いは、福島原発被災10年目の節目を迎えようとする。現地各訴訟団を先頭に、東電・関電に代表される電力独占資本の犯罪責任追及が続く情勢の中、関西にて新たな決意と確信を共有する集会となった。
 主催者(実行委)を代表して木原壯林さん(若狭の原発を考える会)が、集会基調を報告。木原さんは、原子力資本の今日の動きを「原発の40年超え運転が、人の命や尊厳、企業倫理をないがしろにして画策され、無責任な規制委員会がそれを認可している」と厳しく指弾した。また最近の事故である「関電高浜3・4号機の加水式原発での圧力容器内細管損傷は、規制委員会も想定しておらず、放置すれば重大事故になる」と警告した。そして、運動側は今日の状況を「好機」と捉えるべきだとし、福島事故当時54基あった稼動可能な商用原発は33基にまで減少したこと、原発輸出の頓挫、使用済み核燃料の中間貯蔵施設への搬出候補地が無いことなど、加えて電力会社からの顧客離れ、これらを追い風としながら、当面の老朽原発(高浜1・2号機、美浜3号機)再稼働阻止の取り組みを突破口にして、原発のない、人が大切にされる社会を実現しようと締めくくった。
 集会は、全国と関西一円で反原発を闘う団体・労組・個人の発言を受け、最後に「老朽原発うごかすな!」のプラカードを全員で掲げるパフォーマンスで締められた。
 続く難波へのデモ行進では、市民・個人と共に大阪の労働者部隊も結集、釜日労も残暑の中、20名の隊列で気勢を上げた。(関西I通信員)


9・18さようなら原発首都圏集会に1400名
  菅の原発推進に対峙


 9月18日の夕、東京の日比谷野外音楽堂で、「9・18さようなら原発 首都圏集会」が行なわれ、約1400名が参加した。主催は、「さようなら原発」一千万署名市民の会で、総がかり行動実行委が協力。
 毎春の「3・11」周年全国集会は、今年はコロナ禍で中止を余儀なくされており、この集会・デモが久々の大衆行動となる。また菅政権成立の後の、最初の大きな行動でもある。参加者は、手消毒・サーモグラフィ検温に列を成して、続々とやって来た。
 主催あいさつは、1千万署名呼びかけ人の一人の落合恵子さん(作家)。菅新政権を、すなわち終わっていない安倍政権と批判し、またフクシマは終わったとする東京五輪に反対と発言した。
 福島原発事故被災者からは、村田弘さん(福島原発かながわ訴訟原告団団長)が、コロナ禍で拍車がかかる避難者切り捨てを糾弾した。
 続いて、六ヶ所再処理工場稼働反対について山田清彦さん(核燃阻止1万人訴訟団)と澤井正子さん(元原子力資料情報室)、東海第二原発再稼働反対について相楽衛さん(茨城平和擁護県民会議事務局長)、気候変動と石炭火力発電所増設・輸出反対について桃井貴子さん(気候ネットワーク東京事務局長)が発言した。脱原発1千万署名の集会で、脱石炭火力が訴えられたのは初めてのように思われる。
 鎌田慧さん(署名呼びかけ人、ルポライター)の閉会あいさつで集会は締められ、銀座へのデモ行進に移った。なお、呼びかけから9年が経つ1千万署名は、9月1日集計で880万7841筆。(東京W通信員)


9・26横須賀
 コミュニティ・ユニオン第32回全国総会
  最賃大幅アップ闘争継続

 9月26日、横須賀市でコミュニティ・ユニオン第32回全国総会が開催された。コロナ禍で今年は交流会は中止され、全国総会の開催に絞られた。
 全国の50以上のユニオンの代表が参加し、他に多くがオンラインで参加した。社民党党首の福島瑞穂さんは、オンラインでエールを送った。
 岡本事務局長から、最低賃金全国署名の取り組みが報告され、コロナ禍の中でも8千筆以上の署名が集められ、今年度も最賃引き上げを重要課題として取り組むことが報告された。コロナ禍でコミュニティ・ユニオンの役割が全国で再認識され、立場の弱い労働者の拠り所としてのユニオンが存在意義を高めている。
 総会は新年度の運営委員を選出し、活動を強めるとともに、来年は10月に静岡市で総会と交流会を開催することを確認して、終了した。(ユニオン活動家S)