参議院選挙―安倍打倒の圧倒的投票を!
 崩せ!改憲派「3分の2」

 7月21日投票の参議院選挙での、主要な課題は何か。
 第一に、9条改憲勢力である自民・公明与党、その別働隊である日本維新などを敗北させ、安倍9条改憲に反対する諸野党などを勝利させることによって、改憲派「3分の2」を大きく崩すことである。これで、自衛隊明記案など9条改憲案の発議は、当面不可能となる。これは、第二次安倍政権の成立以降、最初に衆院で、次に参院で「3分の2」を占拠してきた改憲勢力に対する、我々国民の逆転勝利である。しかし、「3分の2」を崩せなければ、情勢は非常にきびしくなる。
 第二の課題は、自公を大敗北させて、安倍政権が沖縄の民意をいっさい無視して強行している辺野古新基地建設を撤回させること、少なくとも、その埋立て工事を一旦中止させることである。参院選をへて安倍政権が延命するにせよ、退陣するにせよ、埋立て工事を即時中断させ、沖縄県を加えた日米合意見直しの協議を開始させなければならない。
 内政では消費増税の阻止、年金制度の再建、外交では、日朝正常化をはじめ東アジア平和外交の確立、などなど参院選争点は多いが、「改憲阻止・安保法制廃止」と「辺野古撤回」の二つで一つの闘いに、有利な条件を勝ちとることが最大課題である。
 我々労働者共産党は、32の「1人区」全てで野党統一候補に投票すること、また改選議席2以上の複数区では、改憲阻止・辺野古撤回など諸政策が評価できる候補者に、党派・無所属のいかんを問わず、投票することを呼びかける。与党を一人でも落とし、野党を一人でも多く当選させるための投票行動、これも必要である。
 国会5野党は、全「1人区」で候補者を一本化し、安保法制廃止と立憲主義回復を求める市民連合との間で「共通政策」に合意した(5・29)。9条改憲反対・安保法制廃止・辺野古中止など13項目に渡る。しかし「1人区」候補者は、各地ごとの政策協定で成立している。複数区にも各選挙区の特性があり、野党共闘外の候補者への投票もありえる。
 我々は、全国比例区でも、諸政策で判断してのリスト・候補者への投票を呼びかける。社民党比例候補の形となっているが、沖縄民意の代表としての仲村みお、非正規労働者の代弁者としての大椿ゆうこ、などへの候補者名得票を大きく勝ちとることは有益だ。
 選挙での投票は、諸党・候補者への支持ではない。政治情勢を有利にするための、一つの行動である。棄権することなく、安倍政権への不信・不満を、こぞって投票行動に表現しよう!