11・9~12韓国訪問団
 韓国労働者大会に合流      

 11月9日~11月12日、日韓民衆連帯委員会が組織してくれた訪韓団に参加した。紙面の都合で簡潔に報告する。
 9日午前11時に金浦空港着。民主労総・仁川地域本部前委員長キム・チャンゴンさんの推奨・案内でまず、民主労総・公共運輸労組南東区都市管理公団支部に行き、事務局長のナム・ギソクさんから、職場の97%を占めていた非正規職を組織し、135名全員の正規職化を闘い取った話をきく。プピョン公園の徴用工像と少女像を見学した後、韓国GMの正門前で解雇に反対して280日以上座り込んでいる非正規職と、これに連帯する正規職のテントを訪れる。その後、金属労組韓国GM支部関係の「民主勢力統合推進委員会」の事務所で懇談。夕方の食事会でも話が弾む。
 10日午前中は、ソウルの民主労総全国金属の会議室で、韓国サンケン分会と交流会。オ・ヘジン分会長から「喉頭がんで治療中のヤン・ソンモ前分会長は、地域や金属労組で支援している。会社は今年8月頃から態度を軟化させ、賃金交渉もうまくいって調印式も行った」と報告があり、少し安心。指導員のキム・ウニョンさんが「情勢と労働運動の方向と課題」と題して提起。「韓日民衆は、韓米日同盟と安倍政権の軍国主義に反対し、米軍撤退のために連帯しなければならない」と訴えた。全国金属の三役と国際部長も挨拶。ウニョンさんはその後、我々が韓国を離れるまで付き添ってくれた。
 10日午後は民主労総の労働者大会。6万人が結集。その半分が非正規職。力強い集会であった。国際連帯に力を入れていくとのことで、わが訪韓団も壇上にのぼる。デモでは、前記キム・チャンゴンさんが先導してくれた。
 11日は非武装地帯を見学。一度来たことがある。新しいトラサン展望台が建てられたりしていたが、雁がV字編隊で渡っていく姿だけは当時と変わらず、なぜか感動。夕方ソウルに戻る。進歩連帯議長のハン・チュンモクさんから、平和・統一運動について話をきく。彼は韓国民衆の命をかけた運動の歴史、キャンドル革命、歴史を動かした南北のかみ合った民族的力について語り、「非核」でなく「平和」を、昨日の労働者大会も平和・統一の闘いへの合流と指摘。3.1朝鮮独立運動100周年キャンペーンに参加を、とアピール。多忙の中、質疑にも時間をとっていただいた。。
 最終日12日は自由行動。私は一人で朝鮮王朝の景福宮へ。最奥に位置する日帝官憲による閔妃(明成皇后)殺害現場にまでたどり着き、国立古宮博物館も見学。食堂で昼飯。荷物を取りにホテルに戻るところで、偶然みんなに合流できた。冒険であった。その後、金属労組ファインテック分会の2名が籠城している高さ75メートルの煙突に向かう。ちょうど365日目。全員で一斉に大声をあげたら、上でも気づいて手を振ってくれた。そして帰りの金浦空港へ。
 充実感あふれる交流となった。それだけに日本での闘いが問われた訪韓でもあった。(M)


11月「19の日」国会前行動
  大衆闘争で安倍倒そう

 臨時国会で改憲発議を阻止するのか許すのか、この重大局面の11月19日、「安倍改憲NO!辺野古新基地建設は断念を!安倍政権退陣!11・19国会議員会館前行動」が行なわれ、氷雨降る中、2200名の労働者市民が結集した。主催は、安倍9条改憲NO!全国市民アクションと、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会。
 行動は、総がかり行動実の高田健共同代表の主催者アピールで開始。「改憲を今やるべきでないは、世論調査で50%を超えている。我々は、安倍自民党案を絶対に国会に出させない。また政府は、沖縄の民意を踏みにじって辺野古の工事再開を強行した。これを許さず、沖縄の人々に連帯して土砂搬入を許さない闘いを。市民の闘いを重ねて必ず勝ち抜く」と、基調を明らかにした。
 国会野党からは、立憲民主党・近藤昭一衆院議員、日本共産党・山下芳生参院議員などが発言。近藤議員は、「かって日本は、平和主義・基本的人権の尊重を勝ち取るために、どれだけ多くの犠牲を出したのか。平和な社会をつくる決意をしたのは、国民一人ひとりだ。市民連合に結束して、改憲発議を必ず阻止する」と、立民のスタンスを鮮明にした。
 連帯アピールは最初に、上西充子法政大学教授が、「公文書を改ざんして法案を成立させてきても、安倍政権の支持率は下がらない。安倍は答えをはぐらかした。国会パブリックビューイングで真実を示し、誰が誠実で、安倍がいかにひどいか、これを見てもらうことが大切だ」と述べ、改憲反対に立ち上がらない市民へのアピール方法を提起した。
 沖縄一坪反戦地主関東ブロックの木村辰彦さんは、15日の資材搬入再開強行との闘いなど現況にふれてから、「軟弱地盤による工事の変更には、玉城知事の承認が必要だ。知事が変更を認可しなければ、基地は建設できない。また来年の2月には、埋立の是非を問う県民投票が行なわれる。反対が半数を超えれば、知事はこの民意を背景に、辺野古新基地建設阻止をより強力に進められる」と、今後の闘いを明らかにした。沖縄県民投票は、2月24日実施と決まった。
 戦場カメラマンの志葉玲さんは、安田浩一さんイラク人質事件にふれながら、「中東の人々は親日的だった。しかし、日本政府の行動によって、日本人は敵だと言われるようになった。自衛隊が戦闘行動をすれば、海外で日本人は危険なめに会う。こんな政治はやめてほしい。」「これからも取材を全うする。真実を知らせることは、民主主義を守ることだ」と決意を語った。
 最後に、戦争をさせない千人委の福山真劫さんが、「外国人労働者が、劣悪な労働条件と低賃金で働かされている。我々は何をしていくのか、かれらと連帯して闘っていくのだ。行き詰まった安倍政権を倒せる態勢をつくって、退陣に追い込もう」と訴えつつ、次の行動提起を行なった。
・ 11月28日「安倍政権にかわる新しい選択肢」集会(北トピア)
・ 12月6日 辺野古新基地建設強行を許さない首都圏集会。総がかり実など3者共催。(神田の日本教育会館、午後6時半)
 大衆闘争で安倍を倒そう。遅くとも参院選までに安倍政権を終らせよう。(東京O通信員)


冬季特別カンパを訴える!
  問われる左翼再生

 読者・友人の皆さん!
 安倍政権は、9月沖縄県知事選での玉城デニー圧勝によって大打撃を受けながらも、辺野古埋立工事の違法な再開、入管法改定案の強行採決、国会憲法審査会の職権による開催など、悪あがきを続けています。
 去る11月の労働者共産党2中総は、安倍政権が延命できている主要な要因は、国会野党が非力であるだけでなく、我々を含めた労働者人民の「本土」での闘い、とくに大衆闘争が弱いからだと指摘しました。
 これを克服するためには、広範な共同行動の推進軸となる左翼勢力の再生・新生、これが問われます。それで2中総は、左翼の団結・統合のための新方針を決定しました。
 圧倒的ご支援、ご意見をお願いします。
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