「止めよう!改憲発議11・3国会前大行動」に1万8千人
  闘えば、安倍は倒せる!

 安倍政権と自民党が9条改憲案国会提出の構えを取る中、11月3日の日本国憲法公布記念日に、「止めよう!改憲発議 この憲法で未来をつくる11・3国会前大行動」が行なわれた。正門前をはじめ国会半周を会場に約1万8千人が参加。主催は、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委と、安倍9条改憲NO!全国市民アクション。
 大行動は、「改憲発議阻止」をメインに、「ウソだらけの安倍政治を変えよう」、「辺野古新基地建設を止めよう」のスローガンが掲げられた。
 集会はまず、主催者の総がかり行動実から福山真劫共同代表が挨拶、「9条改憲は、3千万署名と野党市民共闘で絶対阻止する。辺野古も、沖縄の民意に全国が連帯すれば絶対勝てる。みんなで確認したいことは、闘いがなければ、闘う態勢を作らなければ、安倍を倒せない。闘えば、絶対に倒せる!」と訴えた。
 国会野党からは、社民党の又市党首、日本共産党の志位委員長、立憲民主の有田芳生参院議員、国民民主の小宮山泰子衆院議員が挨拶。又市さんは、来夏参院選の「1人区一本化」を強調した。
 立民の有田さんは、9・30沖縄知事選の前に立ち上げられた立憲民主沖縄県連の代表をしているそうだが、「一昨日、金秀グループの呉屋会長と国会でお会いした。呉屋さんは、辺野古阻止を沖縄は絶対あきらめない、本土は安倍政権打倒を!と語っていた。安倍は、あせって改憲に走っているが、必ずこれに応えていこう!」と訴えた。
 連帯発言が、憲法学の清水雅彦日体大教授、「9条の会」の小森陽一東大教授、ピースボートおよびICANの川崎哲さん、カナダの大学教員クボタ・ユウコさん、24条変えさせないキャンペーン、そして「オール沖縄」共同代表の高里鈴代さんから行なわれた。高里さんは、沖縄知事選挙戦を振り返りつつ、「沖縄では四年前からオール沖縄をやってきた。全国でも一致点を作って闘ってください」と訴えた。
 最後に、総がかり実の高田健さんが、「改憲発議阻止、辺野古阻止、朝鮮半島・東アジアの平和、この3点で闘い抜こう。どんなに遅くても参院選までには、安倍政権を倒そう!」と行動提起。これをもって、憲法決戦国会の大行動、その第一弾は終了した。

  辺野古NO!11・3官邸前大行動
    工事再開は違法

 また、国会前大行動の直前、正午前後には、「辺野古新基地NO=沖縄の民意踏みにじる工事再開許さない!11・3官邸前大行動」が闘われ、首相官邸前に450名が参加した。主催は、辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会。
 10月30日の国交相による「効力停止」、11月1日の防衛局による工事再開、これに怒り心頭で人々は集まってきた。「政府の中で茶番はするな!」「沖縄無視する政府はいらない!」とコールが叫ばれた。
 最初に、青木初子さん(沖縄一坪反戦地主会関東ブロック)が主催者発言、「これほど民主主義を踏みにじる茶番はない。残忍な沖縄差別だ。本土にいる私たちは何をすべきか、安倍を倒すことだ!」と怒りの訴え。
 土砂搬出反対全国協首都圏グループ、沖縄と結ぶ東京北部実行委、花輪伸一さん(沖縄環境ネット)等々が発言。沖縄からは、県内移設反対県民会議の大城事務局長が、携帯通話で、「本日の辺野古大行動(毎月第一土曜)は一千人参加です。沖縄は勝つまであきらめない。あせっているのは国のほう」と報告した。
 終了後、参加者の多くは、総がかりの国会前大行動に合流していった。(東京W通信員)


10・21京都共同行動に650人
  時代逆行の安倍は即時退陣

 国際反戦デーの10月21日、京都市で「第12回反戦・反貧困・反差別共同行動in京都 変えよう!日本と世界」の集会が、円山音楽堂に650名を結集して開催された。主催は同実行委員会。今年は、「9条改憲阻止!東アジアの平和を妨害し、政治を私物化する安倍政権を倒そう!」とのメインスローガンが掲げられた。
 集会では最初に、実行委の代表世話人である仲尾宏さんが、「時代に逆行する安倍政権に打ち勝ち、非正規労働者をはじめ貧困・差別にあえぐ民衆の決起を、京都から引き続き打ち立てていく」と開会を表明した。
 続いて中北龍太郎さん(戦争あかん!基地いらん!関西のつどい実行委)、福山和人さん(安倍改憲NO!アクション京都)、服部良一さん(元衆院議員)が発言。反基地・反改憲のうねりを「本土」各地から作り上げ、玉城デニー知事を先頭にした沖縄との連帯を!など、各々のアピールが続く。
 講演者の一人、雨宮処凛(かりん)さん(随筆家・「週間金曜日」編集委員)から、「アベノミクスの失敗と貧困」と題した講演トークがなされた。
 集会は、浪速の歌う巨人・趙博さんと、シンガーソングライターのよしだよしこさんの音楽で中入り。
 後半冒頭は、連帯ユニオン関西生コン支部から、ここ8~9月に連続した20名におよぶ組合員への不当逮捕、正当な組合活動に対する近畿各府県警による大弾圧・不当介入が報告され、その糾弾と支援へのお礼が述べられた。
 集会は、メインスピーカーとも言うべき沖縄現地からの二人の登壇へ移った。まずは、稲嶺進さん(前名護市長、オール沖縄共同代表)が次のように講演。
 玉城デニーさんが沖縄知事選に圧倒的に勝利したということを、この京都集会で報告することができた。皆様のこれまでのご支援に感謝したい。ご存知のように、日本政府は知事の対話要請をやぶり、10月17日、辺野古承認撤回に対して「不服申し立て」の暴挙に出た。これ、常識で考えて「うん」と言えるか? そもそも「行政不服審査法」の行使とは、住民・個人が国・自治体に向けて使う権利だ。このデタラメを絶対に許しちゃならない。沖縄も玉城デニー新知事と連携し、あらゆる条件を有利に動かして頑張ります。ぜひ共に情勢を動かしていこう、と。
 続いて、安次富浩さん(名護ヘリ基地反対協共同代表)が次のように発言。県知事選は、復帰後最高の得票数だ。菅や進次郎が幾度も来たが、最後は、沖縄戦や米軍圧政の史実を深く知る創価学会の年配の人々も行動の先頭になり、学会本部に反旗をひるがえしたんだ。これが、翁長さんが言った沖縄アイデンティティーだ。沖縄はあきらめずに前へ進む。日本のみなさん、厚木や岩国、佐賀でもみんな、頑張っているね。オスプレイ追い出して、日米政府の欺瞞と暴挙を打ち破ろう。国政選挙でも統一候補を打ち立てて、安倍打倒の闘争態勢つくりましよう!と檄を飛ばした。
 集会は、川口まゆみさんによる気合の入った沖縄・平和の歌の後、参加者一同でインターナショナルを斉唱。
 京都市役所までのデモ行進が始まる。デモは、四条河原町交差点では、各梯団が自発的に隊列を拡張する。デモンストレーション行動の正当性を実力で示威しながら、安倍戦争内閣即時退陣を連呼し、ひしめく観光客・市民に向けてアピールした。(関西I通信員)