沖縄県民大会に呼応する8・12首都圏行動に800人
辺野古埋立差止訴訟を断固支持

 8月12日の沖縄県民大会に呼応し、全国各地で同時行動が取り組まれた。東京では同日午後2時から、東池袋中央公園にて「『翁長知事を支え、辺野古に新基地を造らせない沖縄県民大会』に呼応する8・12首都圏行動」として集会・デモ行進が行なわれ、約800人参加の盛り上がりをみせた。主催は、同首都圏行動実行委員会。
 集会は、「辺野古リレー」の仲間の司会で始まり、最初に青木初子さん(沖縄一坪反戦地主会関東ブロック)の主催者挨拶、「今月5日に、また普天間基地のオスプレイがオーストラリアで墜落死傷事故を起こした。しかし米軍は、その2日後には沖縄で飛行再開を強行した。日本政府は飛行見合わせの要請を無視されたのに、これを容認している。何ら変わっていない。沖縄県は7月24日、那覇防衛局に対し辺野古埋立て工事の中止を求めて提訴した。翁長知事と稲嶺名護市長を支えていこう」と訴えた。(名護市長選挙は、来年2月4日投票)
 賛同団体の「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実」から高田健さんが挨拶、「朝鮮半島の危険な情勢に、安倍政権はトランプ政権に追随するだけで緊張を高めている。戦争が起きれば、朝鮮半島だけでなく、沖縄・本土にも重大な被害が及ぶ。戦争を絶対に阻止し、安倍首相を止めさせよう」と訴えた。
 実行委参加の首都圏各地の団体が、沖縄と東京北部を結ぶ集い実行委、沖縄と千葉を結ぶ会、島ぐるみ会議と神奈川を結ぶ会、沖縄連帯東京東部集会実行委と次々に発言した。オスプレイ整備拠点とされた木更津航空自衛隊基地をかかえる千葉の仲間は、「オスプレイを木更津で元気にして沖縄に返すな!」と訴えた。東京東部の仲間は、7月下旬の辺野古派遣団の報告を行なった。また、警視庁機動隊の沖縄派遣を問う住民監査訴訟の会、MXテレビの高江報道を問う沖縄への偏見報道を許さない市民の会も発言した。
最後に、オスプレイ墜落事故緊急抗議声明を拍手で採択した。声明は「横暴な振る舞いを許しているのが、日本政府」と安倍政権を糾弾し、オスプレイ飛行の中止、辺野古・高江工事の阻止を訴えた。
集会は、県民大会・翁長知事挨拶の同時中継には間に合わなかったが、午後3時ごろデモ行進に出発。「辺野古埋立て訴訟支持」の横断幕を先頭に、賑わう池袋を一周し、辺野古新基地阻止、オスプレイ撤退などを訴えた。(東京W通信員)


名古屋でも8・19辺野古新基地反対
  やめさせよう安倍政権

 8月19日、名古屋市で「8・19止めよう辺野古・高江新基地!やめさせよう安倍政権!」の集会・デモが行なわれ、300余名の仲間が集まり、怒りの声をあげた。主催は、同実行委員会。
 午後3時から開始された集会では、エイサーの踊りや龍の作りものが会場をひと回りして盛り上がりをみせた。
 三重県からかけつけた「辺野古のケーソンをつくらせない三重県民の会」の代表から、7月22日に行なわれた三重県での、ケーソンをつくらせない集会・デモの報告が行なわれ、連帯の表明がなされた。また、名古屋地裁に公金不法支出の損害賠償を求めて7月26日に提訴した、「沖縄高江への愛知県警機動隊派遣違法訴訟の会」のたたかいが、報告された。
 沖縄からは、沖縄平和運動センター議長の山城博治さんが参加して、スピーチが行なわれた。山城さんは、朝鮮半島での緊張に触れて、米韓軍事演習の強行など、どちらが軍事挑発をしているのか明らかではないか、戦争絶対反対!軍事力で解決すべきでないし、基地増強など軍事的圧力を強めることも絶対反対! 安倍政権の退陣を!とするどく主張した。山城さんの迫力あふれる演説に、会場は大きな拍手で応えた。
 集会後、名古屋の中心地・栄に向かってデモ行進をした。沿道からは拍手をしたり、手を振ったりして声援する人もみられ、この闘いに対して好意的な反応が感じられた。(東海S通信員)