沖縄新基地建設許さない!共謀罪上程阻止!11・6新宿デモ
  やめろ!南スーダン派兵

 11月6日、東京・新宿の柏木公園を起点に、「やめろ!南スーダン派兵」「つぶせ!共謀罪」「沖縄新基地建設許さない!」を掲げての、「戦争も改憲もNO!11・6新宿デモ」が行なわれ約160人が参加した。
 主催は、戦争法廃止・安倍たおせ!反戦実行委、破防法・組対法に反対する共同行動、共謀罪反対!国際署名運動、救援連絡センター、戦争に協力しない!させない!練馬アクション、立川自衛隊監視テント村、以上の呼びかけによる同実行委員会。
 集会では、司会の反戦実の仲間が、「中旬にも新任務付与の閣議決定が強行されようとしている。派兵反対・戦争法廃止の闘いの重大局面だ」、また、山城博治さんら3名の不当拘留が続いている沖縄高江・辺野古の闘い、これらの闘いを弾圧するのが共謀罪導入の策動だ、と今日の行動の意味を提起した。
 主催者からは、反戦実の松平さんと、組対法共同行動の山中さんがアピールした。11・29には、共謀罪上程反対!国会行動が取り組まれる。
 連帯挨拶では最初に、沖縄一坪反戦地主会関東ブロックの大仲さんが報告、「山城さんは10月17日に不当逮捕され、20日に別件逮捕された。先日、拘留理由開示裁判があったが、北部訓練場は柵もなく、刑特法適用ができるのか。リーダーを狙った政治弾圧だ」、「18日の高江での大阪府警差別発言は、暴力的弾圧の正当化から出てくる。民族差別で戦争の殺人を正当化するのと同じ」、「辺野古裁判では、高裁判決を破棄させるための、最高裁前11・20~21連続行動(主催は辺野古国会包囲実行委)に結集を!」と訴えた。
 続いて日韓ネットの尾澤さんが、急きょ韓国情勢について、「チェ・スンシル・ゲート事件を契機に、朴クネ政権が倒壊過程に入った。直接には大統領の職権乱用・情報流出を問うものだが、昨日のソウル20万人集会では『腐った政治が破裂した』と叫ばれている。11・12には百万人が立ち上がると言われる、決定的局面だ」と報告した。
 他に、直接行動DAの学生、争議団連絡会議の労働者からも連帯発言があった。
 さあ!デモだ。仲間たちは、南スーダン派兵反対!などを大宣伝しながら、日曜夕刻の賑わう新宿を一周するデモ行進を貫徹した。(東京A通信員)


反戦実が「10・22安倍たおせ討論集会」
  左翼再生へ挑戦

 10月22日、東京早稲田の日本キリスト教会館で、「沖縄新基地建設阻止、南スーダン派兵を許すな、安倍政権打倒へ!10・22討論集会」が、戦争法廃止・安倍たおせ!反戦実行委員会の主催でひらかれ約80名が参加した。
 集会は最初に、ギリシアのドキュメンタリー映画『奴隷のように生きるのはやめる!』(2013年、短縮版)を上映し、このかんの経済破綻・緊縮策強要と闘うギリシア民衆の姿を垣間見た。
 講演は、この映画の背景を語る形で、小倉利丸さん(ピープルズプラン研究所)が「想像/創造力が問われる日本の民衆運動」と題して行ない、日本での運動の課題を提起した。
 小倉さんは、ギリシアの運動では、債務不払いとともに「反資本主義という明確な政治的メッセージ」が広く出されていること、「いわゆる政党や議会政治から相対的に自立した多様な運動」が存在すること、「選挙は目的ではなく、多様な運動の一つの選択肢」であることなどを紹介し、我々にとっての課題としては、「反資本主義は非現実的ではない」、「自由、平等、人権、民主主義のラディカルな再定義ができるか」、「国境を越えた運動の構築」などを提起した。
日本での昨年来の戦争法反対運動などでは、「反資本主義」という文言は消え去っており、また選挙重視で野党市民共闘を推進することがメインとなっているが、講演は、今の日本の運動情勢に一つの示唆を与えるものであった。
討論では、流広志、旭凡太郎、松平直彦ら反戦実の各氏が、文書意見を提出した。
続いて、「直接行動(DA)」(前身は安保法阻止学生ハンスト実行委員会)の仲間が駆け付けて、連帯メッセージ。「直接行動」はこの日、南スーダン派兵反対などを掲げて防衛省デモを行なっており、行動後若干名がこの集会に合流してきた。
最後に、行動提起として、「沖縄人民と連帯し、高江ヘリパッド建設強行阻止、辺野古新基地建設を粉砕していく」、「南スーダンPKO派兵阻止=『駆け付け警護』反対を闘う」、「多くの人々と共に改憲阻止、共謀罪粉砕を闘う」の3課題を確認、当面の10・23朝霞観閲式反対デモ、そして11・6新宿デモの大成功を誓い合った。
これら具体的課題での闘いなくして、反資本主義の左翼勢力を発展させていくことはできないが、当面の諸課題に対応していれば、それで左翼が発展できるというものでもない。10・22討論集会は、伊勢志摩サミット反対実行委を締めくくった8・28討論集会に続いて、この左翼勢力の再生、その大衆的基盤の獲得という戦略的課題について、仲間たちの意識性を促がすものであった。(東京A通信員)


観閲式反対10・23朝霞デモ
  自衛隊国軍化許さず

 10月23日、「やめろ!軍事パレード 行くな!南スーダン 自衛隊国軍化を許さない!10・23朝霞デモ」が、同実行委員会の呼びかけで200名が参加し実施された。
 この日、朝霞駐屯地で自衛隊の中央観閲式が開催されるということで、東武東上線朝霞駅前は、観閲式に行く人や、いくつかの抗議デモに参加する人などでややごったがえした。今回の観閲式が注目されたのは、次の点にあった。安倍政権が、自衛隊に内戦状態の南スーダンへ敢えて乗り込ませて自衛隊に戦後初めて武力行使させようとしており、観閲式をこれに対する国を挙げた激励として挙行しようといること。また、自衛隊の国土防衛軍型(管区制)から外征軍型(総隊制)への転換の環である陸自総司令部を朝霞駐屯地に設営しようとしている最中であること。更にはアメリカが、自己の世界覇権を補完するこの日本の門出を歓迎して、米海兵隊のオスプレイを参加させるとした(実際、2機飛来)ことである。
 朝霞駅前で約1時間の集会を行った後、デモに出発。軍用機の低空編隊飛行が続く中、観閲式会場近くを通り抗議の声を上げる。「軍事パレードをやめろ!」「南スーダンに行くな!」「総隊本部を創るな!」「辺野古新基地建設反対!」「高江ヘリパッド建設反対!」「機動隊の弾圧を許さないぞ!」などシュプレヒコールをあげながら、デモを貫徹した。(東京M)