「集団的自衛権法制化阻止・安倍たおせ!3・21さあ行くぞ!デモ」に400人
  連帯ひろげ「5~6月決戦」

 三月二十一日、これは自民・公明が安保法制法案の与党合意を行なった日の翌日であるが、東京の新宿・柏木公園を起点として、「集団的自衛権法制化阻止・安倍をたおせ!3・21さあ行くぞ!デモ」が行なわれ、約400人が新宿駅一周のデモ行進で気勢を上げた。
 主催は、去る一月二五日に結成され、9条改憲阻止の会、アジア共同行動首都圏、沖縄文化講座、日雇全協、伊達判決を生かす会などなどの団体・個人が参加している「集団的自衛権法制化阻止・安倍たおせ!反戦実行委員会(略称・反戦実)」。
 デモ行進の前に、午後一時から短時間の集会が公園で行なわれた。主催者を代表して松平さん(9条改憲阻止の会)が挨拶、「今日は私たち反戦実行委の、旗上げの行動だ。戦争法案阻止の総がかりでの取り組みの一翼を担いつつ、独自に反戦実の連帯をひろげていこう。五月、六月の対国会での闘いが決定的に重要となる」と方針提起が行なわれた。
 つづいて沖縄一坪反戦地主会関東ブロックの下地さんが、「今日は同時進行で、沖縄では大浦湾の瀬嵩の浜で、辺野古工事中止を求める県民集会が開かれています。安倍政権はオール沖縄の民意をまったく無視し、植民地のように扱っている。日本政府とは、一体何なんだ! 辺野古新基地建設阻止を共に闘おう」と訴えた。参加者は、今日のデモを、3・21沖縄県民集会に連帯・呼応した闘いとしても勝ち取ることを確認した。
 経産省前脱原発テントの渕上さんは、「二月二六日、東京地裁がテント撤去の不当判決を出したが、我われの仮執行停止の申立てに対して東京高裁が三月十八日、執行停止を決定した。予想していなかったが、率直に言って歓迎する。一定のブレーキはかかったが、控訴審をはじめ闘いはこれからだ」と報告した。
 全国日雇労働組合協議会の中村さんは、「日雇全協は山谷、寿、釜ヶ崎の各支部から決起している。この闘いを、非正規労働者全体と連帯して大きくしていく」と決意表明した。
 最後に、学生代表発言が行なわれた後、全員でシュプレヒコールをあげて、新宿デモに出発した。
 休日の新宿一周デモは、宣伝効果抜群だ。3・21デモは、沿道の注目の中、新宿区役所まで行進して終了した。
 なお柏木公園においては、警視庁が公安刑事を大量に動員し、参加者を監視する異常な不当警備を行なった。これに強く抗議する。これは、権力が反戦実行委の登場とその発展可能性に恐怖し、反戦実を一般市民や他の市民運動と分断して、封じ込めんとする権力側の意図をバクロした。反戦実は、こうした権力のもくろみを粉砕し、大衆的な前進をさらに勝ち取っていくであろう。(東京W通信員)
 

東京3・22
 安倍政権NO!大行動に各分野から1万4千

546野音3・22
 三月二十二日、東京・日比谷野外音楽堂内外と国会周囲において、「民主主義を取り戻せ!安倍政権NO!0322大行動」が行なわれ、約14000人(主催者発表)が参加した。主催は、首都圏反原発連合、原発をなくす全国連絡会が呼びかけて作られた同大行動実行委員会。
 午後一時からの野音集会では、ミサオ・レッドウルフさん(首都圏反原連)の主催挨拶に続き、原発、集団的自衛権、特定秘密保護法、沖縄米軍基地、TPP、農業・農協改革、社会保障、消費税、憲法、雇用・労働法制、ヘイトスピーチの各分野の闘いから発言がなされた。
 すべての分野で、もはや安倍政権を打倒しなければ前へ進めないことが明瞭となった。(以前は首都圏反原連は、原発以外の課題を持ち込むことに慎重であったが、情勢がそこまで来たということか。)
 集会は「安倍政権NO!」のプラカード・アピールで締めくくられた後、請願デモ、国会包囲行動が展開された。
 動員は全労連など日共系が主力であったが、日雇全協なども参加し、前日の新宿デモに続いて連日行動を闘った。(東京A通信員)