「安倍政権打倒!」の気運に満ちた1・26国会前
  通常国会を安倍政権の墓場に

 一月二六日、通常国会が開会され、国会周辺では終日、安倍政権の暴走に反対する多くの行動が各団体によって展開された。
 「国会前総がかり行動」が終日、衆参議員会館前に2500人を結集して展開された。主催は、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」。これは、「戦争させない1000人委員会」、「解釈で憲法9条を壊すな!実行委」に、吉田万三氏らの「戦争する国づくりストップ!憲法を守り・いかす共同センター」が加わったもので、3団体の初の共同行動であった。
 「秘密保護法」廃止へ!実行委員会」は、衆院議員会館前に200人が結集し、新聞労連新崎盛吾委員長らが檄を飛ばした。
5・3憲法集会実行委員会は、「STOP!戦争する国1・26院内集会」を行なった。五月三日の憲法記念日には、例年の日比谷公会堂集会を上回る総がかりの取り組みを計画している。
60年・70年安保闘争世代を主とする「9条改憲阻止の会」は、「安倍政権打倒」の横断幕を掲げて、国会前座り込み行動にこの日突入し、連日二九日まで貫徹した。この改憲阻止の会が呼びかけて、一月二五日には目黒に多くの諸団体が集まり、「集団的自衛権法制化阻止・安倍たおせ!反戦実行委員会」が第1回実行委を開いて、結成されている。
なお一月十七日には、「女の平和 女たちからのレッドカードを!国会包囲」が行なわれ、6000人の女性らが立ち上がっている。
 また大阪では、「1・26御堂筋パレード」が同実行委(しないさせない戦争協力関西ネットなど)の主催で行なわれた。
 国会開会日前後の闘いは、二五日の辺野古・国会包囲の成功(記事2面)も併せて、第三次安倍政権を打倒する日本人民の決意を明らかにした。(A)


集団的自衛権行使反対
  名古屋でも1・17大集会に3000人

 一月十七日、寒風の吹く中で、愛知県弁護士会が主催する集団的自衛権行使反対の「愛知大集会パレード」が、名古屋市の久屋大通公園で開催された。
 東海地方を中心に、3000人を超える労働者や市民が、組合旗やのぼり旗をもって結集した。県弁護士会の呼びかけということもあって、350人ほどの多くの弁護士たち(県内弁護士の6分の1といわれる)が、手に手に花をもって参加していた。
 安倍政権は一月二六日からの通常国会で、集団的自衛権行使に必要な法整備を進めると言っている。今こそ、各地から安倍政権の暴走に対する反撃ののろしを上げていく時だ。
 集会の挨拶に立った愛知県弁護士会の富島照男実行委員長は、「集団的自衛権行使は日本国憲法下では許されない、ということが長年の議論を通して政府及び国会で確立した揺らぎのない憲法解釈だ。安倍政権の閣議決定は憲法違反だ。」と力強く発言した。集会参加者は全員で、大きな拍手をもってこの発言を確認した。
 南山大学の学生や、福島県から原発事故で避難してきている母親、名古屋市内の保育士、また日弁連憲法問題対策本部の伊藤真弁護士などが発言した後で、「武力行使以外の方策によって紛争解決を図るべきとした日本国憲法の恒久平和主義」を実現することを決意するとの集会宣言を全員で確認した。
 集会後、3000人の参加者は栄コースと大須コースの二手に分かれて、名古屋市内を行進した。各コースの先頭に弁護士が立ち、「憲法違反!集団的自衛権行使は許されません!」と大書した横断幕を掲げて市民に呼びかけた。
 安倍政権の暴走を阻止し、安倍政権打倒のいくつかの流れが、地方から湧き上がっていく力を感じさせられた集会とデモ行進だった。(東海S通信員)