安倍反動政権を打倒する秋は来た!

 九月二九日、臨時国会が開会されたが、終日、安倍右翼反動政権の退陣を求める約2000名の人々によって、安倍政権と国会は包囲・糾弾された。安倍首相はこの中、所信表明演説を行なった。それは、「地方創生」「経済最優先」の美辞麗句があるのみで、7・1閣議決定、その関連法案など直面する重大事については、何ら語らないという驚くべき無内容さであった。安倍政権の行き詰まりが、露呈してきたのである。
 いよいよ、労働者人民の、左翼的・民主的な各勢力の、安倍政権打倒の闘いが本格化していく。先月、労働者共産党が第6回党大会を開催し、安倍打倒を当面の中心任務とする闘いを決定したことも、この政治情勢を促進するものである。たたかいの秋(とき)は来た。団結・連合して、戦争・改憲・原発推進・雇用破壊の安倍政権打倒に勝利しよう!(編集部)


東京9・23
 さようなら原発全国大集会1万6千
 我々は絶対に退かない

 九月二十三日の午後、都内で「川内原発再稼動するな!フクシマを忘れない!9・23さようなら原発全国大集会」が開催された。原子力規制委員会が九月十日に、九電・川内原発が規制基準を満たすとする審査書を決定したが、集会は、この動きを許さず、断固対決するものとなった。
 当初予定されていた代々木公園から、会場が急きょ変更されたにもかかわらず、江東区の亀戸中央公園には、全国から約1万6千人の労働者市民が結集、園内を埋め尽くした。主催は、「さようなら原発」一千万署名市民の会。(当初の代々木公園の予定では、原発をなくす全国連絡会、首都圏反原連も主催団体であったが、この二者は今回主催を抜けている)。
 集会では、川内原発地元の向原祥隆さん(反原発・鹿児島ネット代表)が登壇し、「再稼動は止めねばならない。次の世代のためにも未来を拓いていく。鹿児島県民で、権力の脅しに屈する人はいない。全国の人々と共に手をつなぎ、再稼動を阻止する。私たちは絶対に退かない。相手が再稼動を断念するまで闘う」と、その固い決意を表明した。
 この決意に応えて、一千万署名呼びかけ人の作家・大江健三郎さんが登壇、「社会全体をみると、反原発の声は弱くなっているのではないか、と悲観的な考えを示す人もいる。そのような考えが、安倍首相の強権的なやり方を許している。安倍政権が再稼動を強行せんとし、戦争をしたがっている以上、私たちは断固として進まねばならない。今ここにいる人は、断固闘おうとしている。安倍政権に大きな抵抗の声がある。3・11の記憶を持ち、断固進んでいこう」と力強く呼びかけた。
 また、同呼びかけ人の作家・澤地久枝さんも発言、「ある新聞に、九月二十三日の集会が中止になったという記事が載っていた。一つになって再稼動を阻止する時に、こういう記事を掲載するのは許されない」と指摘し、また、「安倍が総理のうちに、首相の口から原発をやめると言わせたい。そのためにも生き生きとして闘おう」と呼びかけた。澤地さんの指摘に、賛同の拍手が沸き起こった。
 集会後、「原発はいらない」など思い思いのプラカードを掲げたデモ行進が、錦糸町駅方面へ闘われた。9・28鹿児島につなぐ、東京での生き生きとした大行動であった。(東京O通信員)


9・28鹿児島
  地元・全国から7500人大結集
  絶対阻止!川内再稼働

 九月二八日、鹿児島市内の天文館公園において、「ストップ川内原発再稼動!9・28全国集会」が、地元をはじめ全国の仲間約7500人の結集で闘いとられた。主催は、県内諸団体によるストップ再稼動!3・11鹿児島集会実行委員会。
 この集会前日の二七日には、木曾御岳山が突然噴火し、多くの生命が失われた。
 ここでも、川内原発の再稼動反対する一つの根拠に対する、「火山の噴火は事前に予期できるので対策は立てられる」という「原子力ムラ」のウソが、改めて明らかになった。(御岳山の場合は火山学的には小噴火であるが、阿蘇・霧島・桜島と続く活火山帯は近年活動期にあり、マグマ大噴火の危険性がある)。
 集会では、主催の鹿児島集会実行委から宍道紀代美共同代表の挨拶、向原祥隆事務局長の報告を受けた。つづいて全国各地の反原発・再稼動阻止を闘う仲間、菅元首相など多くの発言、とくに現地・薩摩川内市、いちき串木野市などの住民から、「川内原発の再稼動は絶対に許さない」という決意の発言を受けた。
 その後、右翼の妨害・敵対をはねのけ、市内デモを貫徹した。
 なお、集会に先立ち午前中には、薩摩川内市の川内原発ゲート前行動が行なわれた。再稼動阻止全国ネットなどの主催で約190名が結集し、九電・川内原発への抗議・申し入れ行動が闘われた。また、現地に設けられた「テントひろば」激励行動も行なわれた。
 大阪・釜ヶ崎からは、秋期連続闘争第二弾として、バス「勝利号」で45名がかけつけ、終日全国の仲間とともに闘い抜いた。(釜ヶ崎S)


Xバンドレーダー搬入反対!
9・28全国集会in京丹後

  京都にも沖縄にも
   米軍基地はいらない!

 九月二八日の午後、「京都にも沖縄にも、東アジアのどこにも米軍基地はいらない!」のスローガンを掲げて、「Xバンドレーダー搬入反対!9・28全国集会in京丹後」が、京丹後市丹後町の宇川農業会館で開かれた。
この集会・デモには、京都・大阪・兵庫などからバスを連ね、また地元の人々をふくめ約400人が結集した。主催は、「米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会」。
 今年の五月二七日、日米両政府は、京丹後市・宇川地区で、米軍Xバンドレーダー基地建設の着工を開始した。近畿地方では、初めての米軍基地の建設でもある。地元住民を無視し(宇川地区では、「米軍基地建設計画撤回要求署名」が有権者の過半数を超えている)、一方的に着工を強行した。
 九月二十日には、米軍の軍人・軍属90人がやって来た。残りの70名も近々来て、160名に成るという。
 そして、この十月には秘密裏にレーダー本体を搬入し、十二月には基地運用を開始しようとしている。情報を特定秘密保護法の施行先取りで覆い隠し、地元住民の生活を破壊しての基地建設である。
 集会では、大湾宗則さん(近畿連絡会代表世話人)が主催者あいさつを行ない、地元からは、「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」の挨拶と、同会事務局長の永井友昭さんから現地報告が行なわれた。永井さんは、「今日で工事が始まって103日。自然が破壊され、その面影が無くなった。防衛省は約束をやぶり、日曜・祝日も工事をやっている」と報告した。
各地の反基地運動からは、4団体が発言した。沖縄からは、海上保安庁による反対運動に対するむき出しの暴力の実態など、辺野古新基地建設反対について。岩国からは、基地拡張で今や米軍関係者が一万人もいることなど。神奈川からは、オスプレイ飛来など。韓国からも反米軍基地の報告があった。
集会は、服部良一さん(近畿連絡会代表世話人)のまとめ発言、集会アピール採択の後、デモ行進に出発。デモ隊は、基地建設地の前では立ち止まり、工事中止・レーダー搬入反対を訴えた。
安倍政権による京丹後での米軍基地建設は、集団的自衛権行使の閣議決定強行と一体の動きである。米軍のXバンドレーダー運用と、舞鶴港の海上自衛隊イージス艦は、一体化した作戦としてミサイル戦争を行なうことになる。
地元の人々と共に、Xバンドレーダー基地建設を止め、米軍を近畿から追い出そう。(関西N通信員)