10・19~20
 第25回コミュニティ・ユニオン全国交流集会inみちのく山形
   厳しい闘いも楽しく元気よく

 十月一九~二十日、まだ紅葉には少し早かった山形県上山温泉で、「第25回コミュニティ・ユニオン全国交流集会」が開催された。全国から26団体、400余名が参加した。
 第一日目、午後一時から「コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク」の定期総会が始まった。全国ネットワークの共同代表・上山さんのあいさつの後、来賓として連合の丸田さん、自治労本部の亀崎さんから挨拶を受けた。議事に入って、岡本事務局長から経過報告と次年度の活動方針案の提案がなされた。全国ネットワークの参加団体が一団体増えて76団体になったこと、各地方のネットワークが活発に交流を深め、地方毎に連携が強化されてきていることが報告された。
 活動方針としては、安倍政権が進める労働分野の規制緩和を阻止すること、全国にコミュニティ・ユニオンを拡げ、全国ネット参加団体を当面100団体・3万人に拡大することが提案された。新年度の役員体制も提案され、参加者全員の拍手で採択された。
 特別報告が札幌地域労組、おおだてユニオン、あかし地域ユニオン、スクラムユニオンひろしま、ユニオンみえ、以上から報告された。札幌地域労組は映像を使って、自動車会社での組合結成と組合つぶしとのたたかいの現状を報告した。ユニオンみえは、病院でのストライキに対し、裁判所がスト禁止の仮処分決定を行ない、その不当性に対して闘っている現状を報告した。それぞれの報告が、各ユニオンが抱えている闘争の厳しさを示していた。
 続いて、山形の仲間が、創作・朗読劇「あたりまえの毎日が」を上演した。一人の少女の日常を通して、東日本大震災と福島原発事故がもたらした激変のなかで受けた被害と困難を訴える切実な内容で、感動的なものであった。
 夜はテーブルを囲んで、山形の料理を食べながら、一年振りに会う仲間たちと交流した。各ユニオンの紹介の後で、舞台と会場いっぱいに花笠踊りの輪が拡がった。
 二日目は、10の分科会に分かれて討論した。全体集会では、脱原発社会をめざす決議と、労働分野の規制緩和阻止の特別決議を採択した。集会宣言では、労働者を取り巻く情勢の厳しさを確認しつつ、「学ぼう、つながろう、届けよう」を合言葉にして、ユニオンに結集した闘いを続けていくことを誓い合った。
 来年の全国交流集会は、北海道札幌で開催されることが報告された。
 集会の全てが終った後で、山形の仲間が用意してくれた芋煮と米沢牛の焼肉を川原で楽しんだ。あいにくの雨に降られたが、幾つかのテントをつないで200人程の参加者が、名物の芋煮と焼肉を腹いっぱい楽しんだ。また一年頑張れる気持ちにしてくれた。(ユニオン組合員T)