編集部だより

★党の内外の会合では、自民一強多弱の異様な国会が向こう三年も続くのか、こうした中ではどんな闘い方になるのか、もっぱらこうした話題である。その回答の基本線になりそうなものを、今号一面トップで掲載してみたがいかがか。★四年前の政権交代から自民一強へと、国会はだが、実態はそんなに変わっているわけではない。今世紀に入ってからは自民系、民主系で勝ったり負けたりしながら、得票率の計およそ7割強。近年みんな、維新が派生して二大政党化の傾向が壊れたが、この四党の計はさほど変わらない。残りを公明、共産、社民などが分け合う構造である。★問題は、自民・民主からの派生の仕方が右寄りで、今のところ中道左派的な派生が壊滅状態にあることだろう。これによって政界の軸が右寄りになっているわけである。★しかし、こういったことも、半分近くが選挙に行かないという範囲の中での現象だ。ふだん投票しない人々が左右どちらかに動くと、あっというまに事態が変わる。ブルジョア議会制はそんなもんだ、とも言える。★とすると、政治に一応関心があっていつも投票する人々よりも、ふだん投票しない人々に働きかけ、何かムーブメントを作るようにした方が早いのかもしれない。ブルジョア議会主義反対と言ってきたのに、おい、今ごろ気づいたのか。(若杉)