編集部だより

「日本未来の党」が結成され、生活、脱原発、福田えりこ、阿部知子などが即合流した。これで、混迷の時代の政治構図が明確になってきた。★過去(利益誘導型統治)を代表する勢力でしかない自民・民主、これからの時代の「第一極」を代表するアメリカ一辺倒・市場原理主義路線の維新の会、そして崩壊する社会の政治的包摂に腐心する「第二極」路線の未来の党である。★社会が東日本大震災・原発事故、格差・貧困の拡大に苦悩し、反原発の民衆運動が大きなうねりとなる中で、「第二極」が政権引き受け態勢を再建したことのインパクトは決して小さくない。最大の打撃は、アメリカ・官僚・財界の圧力に屈して「第二極」路線を放擲した民主党が被ることになる。自民党も、前回総選挙において問われた統治責任が、原発推進責任を加えて、改めて問われる。★変化を求める世論を橋下・維新の会が独占的に集約できた一時期は、終わった。今回の総選挙の背後の主役は、広範に立ち上がり始めた民衆である。それが、「第二極」の再建を後押したのである。それはいずれ、「第二極」の包摂路線を超えて、自己自身の政治勢力(「第三極」)の形成へと向かわずにはおかない。★その意味では、この局面で真に問われているのは実は、新たな時代に適応できないままの左翼である。正念場である。(深山)