編集部だより

★新しい編集ソフトでの版下作りは、今号で三回目。紙面の形式がようやく定まってきた。技術的には、もう少し回数を重ねる必要がありそうだ。★最近、橋下・大阪維新の会が話題である。注目しておかねばならない。民衆の変化への強まる要求が、橋下君を押し上げている。★本質は、小泉潤一郎氏と同じではある。アメリカ一辺倒・市場原理主義の「第一極」路線だ。ただ彼の場合はこれに、決断・実行ができなくなった統治機構の改革(トップの命令が貫徹する独裁的仕組みへ)を加え、そこに力点を置いている。それが受けている。★彼が行き着く役回りは、現代の「井伊直弼」だろう。井伊も、「日米」「統治機構」だった。そして「安政の大獄」…。最大の功績は、徳川幕府護持のための強権発動が、「尊王攘夷」「公武合体」という支配層内部の対抗路線を超えた「倒幕」の流れを生みだしたことである。★四月には、小沢一郎氏の無罪判決が予想されている。ただ「東アジア共同体」「国民の生活が第一」という「第二極」路線の巻き返しは、当面限界がある。橋下君の頑張りが「第三極」を生みだす可能性は高い。大阪の井伊で終わるか、日本の井伊となるかで大分違うが。★もっとも現代は、「アメリカ幕藩体制」の打倒だ。日本では「佐幕派」の一掃に過ぎない。橋下君も、外国に移住したいようだ。「桜田門外の変」は無いのではなかろうか。(深山)