1・22伊丹
  ストップ!ヤマサクラ日米演習に800人
  在韓米陸軍が指揮

 一月二二日、兵庫県伊丹市の昆陽池公園にて、「ストップ!日米共同軍事演習ヤマサクラ61大集会」が実行委員会主催で行なわれ、労組・市民団体など約800名が結集した。
 集会では主催者挨拶の後、社民党の服部良一衆院議員をはじめ、日本共産党、新社会党からの挨拶が行なわれた。
 つづいて多くの連帯発言があったが、圧巻だったのは、沖縄から駆けつけてもらった比嘉靖さん(名護ヘリ基地反対協議会代表)の発言であった。同氏は、現在の普天間返還問題の現状を報告しつつ、「その県民の闘いは、2010年4月の県民大会の大成功という成果の上に立つものであり、いかなる紆余曲折があろうとも、基地撤去を求める県民の意志は微動だにしない。闘いは今や『県内か県外か』ではなく、沖縄から米軍基地を無条件に撤去する運動でなければならない」と訴え、会場は一気に盛り上がった。
 「団結がんばろう!」の後、デモに出発。途中で、差別排外主義暴言をまきちらす「在特会」や「チーム関西」のヤカラの嫌がらせがあったが軽く一蹴され、デモ隊は陸上自衛隊中部方面隊総監部が在る伊丹基地に到着。伊丹基地をヒューマンチェーンで包囲して、演習中止を求めた。
 今回の日米共同軍事演習は一月二四日から二月六日まで、自衛隊4500名、米軍1500名を動員し、両軍のコンピュータネットワークを使用した実戦さながらの共同図上演習である。今回は初めて、韓国駐留の米第8陸軍司令部が、全作戦を指揮する統合司令部となり、さらにオーストラリア陸軍も初参加した。まさに太平洋地域での即応体制の強化を狙ったものであった。
 米国が軍事費を削減せざるを得なくなる中、西太平洋の軍事分担を日本により担わせ、日米韓、米濠の軍事同盟を動員する、こうした傾向を示す演習であった。
 野田政権のこれへの積極加担を許さず、反戦・反基地・脱原発の共同行動を強めよう。(関西S通信員)


東西で三里塚闘争「旗開き」
  三里塚からも脱原発

 一月十五日、三里塚・横堀の農業研修センターにて、三里塚空港反対同盟の「旗開き」が行なわれた。柳川秀夫世話人の挨拶、また東峰の平野靖識さんからの、「らっきょう工場の売り上げが、震災以降、激減している。有機農業の努力も台無しにされた。脱原発を三里塚の地からも訴えていく」との挨拶があった。さらに、木の根ペンションに連結型太陽光発電を建設する計画が発表された。
 一月二八日には、尼崎市にて「関西三里塚闘争旗開き」が、関西三里塚闘争に連帯する会、関西三里塚相談会の主催で行なわれた。三里塚からは柳川さんが参加し、「今、現地では2分間に1回の離着陸の騒音下である。三十万回への増便が企てられている。こうした消費を目的に拡大した社会が、原発事故・放射能汚染を引き起こした。三里塚でも高い値が測定されている。このような経済・社会のあり方を問うていかねば」と挨拶した。
 主催者からは渡邉充春さんが昨年度の活動報告を行ない、また秋には、反空港全国連による国交省交渉を実現しようと訴えた。関西新空港反対運動から小山広明さん、白保新空港反対運動から栄篤志さん、関西共同行動の和田喜太郎さんら多くが発言し、今年度の決意を確認し合った。(S)