編集部だより

★山々が紅や黄に染まる晩秋の陸奥福島。ひっそりと静まり返った山里に人の姿はなく、たわわに稔った柿は摘む人さえいない。車窓から見る街道の民家は閉ざされ、住む人の無い家々が続いている。商店のシャッターはおろされたまま。★数か月前、某大臣が「死の町」と発言して辞任に追い込まれたが、目の前の荒涼たる大地は、死の町以外の何物でもない。美しい山々と海、豊かな大地を原発は、放射能で汚染し、人が住めない大地に変えてしまった。★9月2日に誕生した野田政権は、それにもかかわらず、原発依存、財界優先の東北復興、TPP推進、消費税導入の政策を進めている。放射能汚染を食い止め、住民自治による復興、産業の再建が求められているにもかかわらず、政府がそれを支援すらしない。★編集部は、脱原発、復興の記事を掲載し、大衆運動や復興活動の前進、政策の深化につとめてきた。五回党大会は、3・11以降を「労働者人民に新たな社会創造を迫る状況」と規定し、復興活動の一翼を担い「住民自治の発展、人間の豊かさを実現する社会の創造のために奮闘する」と決意を示している。★大会方針のもと、脱原発・復興活動の前進・労働者人民の闘争の発展・政策の深化等、新編集部員として、機関紙活動の一端が担えればと思っている…。(大木)