編集部だより

★先日、石巻で三日間、ハエの大量発生と悪臭の中で、瓦礫処理のボランティア活動をやってきた。瓦礫が大変な代物だった。家屋の残骸であろう畳、垂木、ブロック、衣類、酒ビン、ラジカセ等。日本製紙から流出した大量の紙の塊。これらが土砂と混ざって、崩壊した大量の墓石を覆い隙間を埋めていた。釘を踏まないように気をつけながらの作業だ。★気になったのは、近隣一帯の復旧作業に活気が見られなかったことだ。閑散としているのだ。住民の自主的再建が禁止されている為でもあるだろう。唯一の例外は、日本製紙の敷地に隣接して立ち並ぶ飯場だった。★昼飯時などに被災から免れた地域の人や避難所から手伝いに来た人と話す機会があった。その誰もが、政府も野党も何をやっているのだ、自分達のことしか考えていない、と言う。怒りがたまってきているようだ。★もっとも、住民による自主的再建の動きは、各地で始まっている。そもそも私の当初の行く先は、そうしたところの一つである牡鹿半島の小さな漁村だった。★「スピード感」を問う声が支配階級の間で喧しくなったのは、小泉「改革」当たりからだろうか。当時は、さして気にもとめなかった。しかし「3・11」後の今、対応のスピードに地域社会の存廃がかかってきている。現地の必要と民心の変化は早い。政府の側の立ち遅れは支配秩序の崩壊を広げる。いずれ、社会革命を志す側の立ち遅れが問われる局面が、到来するだろう。(深山)