編集部だより

★この欄を担当する諸同志にたずねても、ここでの執筆にはだいぶ難儀をしているようだ。小生もその一人で、この一年を振り返っても民主党政権に対する苦言ばかり載せている。これもその時々の心情の吐露ともいえるが、窮してそこに振ったこともないとはいえない。★民主党政権登場を絶好の機会と捉え、民衆側の前進を期する思いがあったにもかかわらず、民主党の内外における迷走がわれわれの前進を妨げているように感じられる。このようなことを書くと、お前は政治力学主義の日和見ではないかとのご指摘も受けそうである。この号が読者諸氏のお手元に届く頃には、沖縄県知事選の結果も明らかになっているだろうし、気をもみながらの締め切りである。★そうこうしているなか、大延坪島(テヨンピョンド)での軍事衝突が勃発した。すわ第二次朝鮮戦争の幕開けかと、マスコミは色めきたった。その後の経緯からもその可能性はかなり低いようだ。菅内閣もマスコミも、きわめて意図的に共和国非難で一致し、米帝、イ・ミョンバク政権と歩調を合わせている。しかし衝突の前提として、韓国軍の境界線を侵犯した軍事演習があった。これは韓国側の明らかな軍事挑発である。このことを記事とすべきであるが、あまりにも情報が少ないので、次号で検討としてみたい。月並みながら良いお年を。(日下部)