編集部だより

★菅直人の首相登場から参議院選挙敗北と、民主党主導政権が嵐の大海へと帆を張るがごとくみえるのは、小生ばかりではない偽らぬ心境だろう。この菅は、歴代首相のような二世議員でもなく、「市民運動」経験者としてマスコミ関係から持ち上げられていた。★彼には「学生運動」の経験ありとなっているそうなので、調べてみると全共闘でも民青でもなく当局側でもない第四勢力にいたとなっていた。かなりの学生を組織したとなっていたが、それはなんなのだ?当時は、学園闘争のなかで自己をも対象化させた姿は、社会運動としての端緒が内包していたのではないか。これと別の運動を作った意図は、本人に聞くしかないか。★その後市川房枝の選挙にかかわり、議員への道を歩む。菅が元在日韓国人「政治犯」救援の署名にサインしたことで、その中に辛光洙氏の名前があったことから、右翼の攻撃対象となり、菅自身も国会答弁で誤りを認めた。しかし、辛光洙氏が日本関連者のリストに載ったのは、当時韓国の救援団体・民家協が政治犯リストに載せていたからだ。★むしろ、市川房枝の戦時中の戦争協力を問題としないほうが、思想の退廃ではないのか。まったく同様な退廃として法相千葉景子が、死刑執行にサインをしたとは。(日下部)