編集部だより

★鳩山の五月四日訪沖以降の急速な転落、日米合意と追認の閣議決定、「みずほ切り」、鳩山辞任表明、菅直人新首相と、このかんの不愉快極まりない展開の速さには、本紙のような月刊紙ではとても対応できない。「鳩山は辞任せよ!」が今号のトップだな、と計画していたら、もう辞めてやがる。★鳩山と福島さんの対比で、政治家の「言葉」の責任ということが話題となった。鳩山は「現行案には戻らない」と何回も言っていたが、アメリカが要求し続けた「現行案」にあっさり屈服した。同じ辺野古なら、工法がどうあれ現行案そのものだ。沖縄で「県外・国外」は「公約でない」と言ったのも見苦しい。選挙戦での党首発言、〇八年「沖縄ビジョン」は党公約だ。★「杭一本打てなかったではないか」と言った後で「杭打ち桟橋でいきます」、「海を冒涜するもの」と言った後で「辺野古でお願いします」、お前って…。★五月二八日の日米合意に「第3海兵機動展開部隊(MEF)」という用語がある。日本政府側の常套用語だが、これも言葉のごまかしだ。ExpeditionaryForceは「遠征軍」なのに「機動展開部隊」などと訳している。沖縄からイラクやアフガニスタンに遠征するための部隊なら、「抑止力」と言えるのか。今回は鳩山の「改心」に関わるだけに見過ごせない。(若杉)