1・30日比谷
  普天間基地はいらない辺野古・新基地
  建設を許さない全国集会に6000名


 一月三十日の午後、東京・日比谷野外大音楽堂において、「チェンジ!日米関係 普天間基地はいらない 辺野古・新基地建設を許さない1・30全国集会」が開催され、一月二四日・名護市長選挙での新基地反対候補の勝利を受けて、約6000名の熱気ある大集会となった。主催はフォーラム平和・人権・環境や、辺野古への基地建設を許さない実行委などによる同集会実行委員会。ワールドピースナウが協賛。
 集会は、平和フォーラム・藤本事務局長の主催者挨拶の後、社民党から福島みずほ氏、民主党から斎藤つよし氏が国会情勢報告を行なった。内閣特命担当大臣としても登壇した福島氏は、「辺野古移設は不可能になった。鳩山連立内閣の一員として、県外・国外移設の公約実現のために全力をあげる」と述べ、激励の大きな拍手を受けた。
 沖縄から百名以上の上京団が参加し壇上にも並んでいる。沖縄からの報告を、山城博治氏(沖縄平和運動センター事務局長)、安次富浩氏(ヘリ基地反対協共同代表)、伊佐真次氏(ヘリパッドいらない住民の会共同代表)が行なった。
山城氏は、平野官房長官の暴言をきびしく糾弾したうえで、「名護市民の勝利を報告できることは感激だ。いまこそ沖縄の米軍占領状態、沖縄の戦後を終わらせ、新しい東アジアへ前進しよう」とアピール。安次富氏は、「政府はどこに移設するというのか。普天間基地は米国に持って帰るか、それとも太平洋の藻屑にするか、それしかない」と訴えた。
つづいて連帯アピールでは、神田公司氏(合志市議)が自治体議員の共同声明を紹介し、井原勝介前岩国市長も発言。井原氏は、「鳩山政権は内政では頑張っていると思うが、外交・安保はまだまだ。艦載機岩国移転と愛宕山米軍住宅建設の土地買い取り費用270億円を計上しており、日米合意はそのまま」と批判した。
集会決議を採択した後、全員でパネルを掲げてシュプレヒコール。銀座方面へ長蛇のデモ行進が行なわれた。
この集会・デモは、自治労、日教組など労組部隊、沖縄をはじめ大阪など各地からの結集で盛り上がったが、首都において名護市民・沖縄県民の意思を守る断固たる示威行動として成功した。(東京W通信員)

  1・28大阪も公会堂満杯

 大阪では一月二八日夕刻より、中之島の中央公会堂において「普天間基地はいらない!新基地建設を許さない!1・28大阪集会」が開かれた。大阪平和人権センター、しないさせない戦争協力関西ネットワークの共催。1300名収容のの大ホールを埋め尽くす結集であった。
 平和人権センターの主催挨拶の後、名護ヘリ基地反対協の安次富浩さんが沖縄報告。「十三年前の名護市民投票での民意に続いて、やっと基地はいらないの明確な意思を確立することができた。このかん辺野古に駆けつけてくれた本土の仲間、すべての人々の勝利だ」と述べ、あれやこれやの「移設先探し」よりも、普天間即時閉鎖をこそ求めるとアピールした。
 つづいて服部良一衆院議員、自治労大阪青年部、辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動などが決意表明を行なった。集会決議を採択して終了したが、この集会は1・30全国集会に引き継がれる。(関西I通信員)