編集部だより

★「事業仕分け」が国内ばかりか「同盟諸国」からも注目を浴びている。官僚依存からの脱却を謳う民主党の目玉とも言えるものだ。★行政刷新会議の事務局長になったのが、『構想日本』の代表加藤秀樹氏だ。この構想日本は、橋本行革や「三位一体」改革の提唱者で、市場原理、構造改革の旗振り役を担ってきたシンクタンクといえる。この「事業仕分け」に対し、官僚ばかりか諸関係者から異論が噴出するのは当然だが、旧政権自民党からは「公開処刑だ」との泣き言さえつぶやかれている。★この評価は鳩山政権の予算内容で確定するだろう。ただ行政刷新会議ならびに事業仕分けのワーキンググループの主要なメンバーからは、この政権が「第二極」的性格の新自由主義の推進者であることは明らかといえる。★加藤氏は、もう一つのシンクタンクの『東京財団』の代表も勤めている。この『東京財団』にも同様な人物も数多いが、ワーキンググループに入っているかは定かではないものの、トップの特別上席研究員に青木昌彦氏(姫岡玲次・安保ブンド指導者)名前が入っており、やはりなあと言う感慨が浮かんできた。★ただここの上席研究員でワーキンググループメンバーの福嶋浩彦氏(千葉県・前我孫子市長)は、市民自治・住民自治の先駆者で道州制にはキッパリと反対を表明している。(日下部)