編集部だより

★時代の節目にあるからなのだろう、近頃「OO何周年」が目に付く。今回は、それに引掛けて書いてみる。★四十年前、首相官邸襲撃のため大菩薩峠に集結して私も逮捕された。11月初旬のことであった。これは、「前段階武装蜂起」を主張した赤軍派の路線的破産の結果であった。政治第一の大切さを教訓とした。★二十年前には、ベルリンの壁が崩壊(間もなくソ連も崩壊)するという事件に直面した。西側社会も、根底からの変化が進行していた。共産主義運動の確信を揺るがす事態であった。革命理論体系の再構築が問われた。★十年前、労働者共産党が結成された。このころから、政治の流れの変化が、かすかに感じられるようになる。そんな中、対決政治を特徴とする小泉「第一極」政権の登場によって、新たな時代の政治構造が形成される局面に入った。★そして本年の政権交代で、懐柔・包摂政治を特徴とする鳩山「第二極」政権が樹立される。新たな政治環境を活用して「第三極」を実現する局面が始まる。これまでは舞台の端にいてよかったが、これからは舞台の中央に出て演じなければならなくなるだろう。★四十年という歳月を振り返ると、社会の地殻変動を基底にした政治の流れの大きなサイクルが見えてくる。理論と実践の蓄積という点でも、この歳月の意味は小さくない。良い時代にしたいものだ。(深山)